ラスヴィッツ賞ノミネート発表

ドイツの著名なSF文学賞、クルト・ラスヴィッツ賞の2005年ノミネート作品が公表された。2004年発表の作品が対象である。

詳細はd-infoに譲るとして、まずは第一報。長編部門に、ローダン:オデッセイの第4巻『ドリーム・カプセル』(フランク・ベーメルト)がノミネートされた。
どうだろうか。すでに常連のエシュバッハの『稀なる才能』や、永年の沈黙を破ってのブランホルスト『ディアマント』等、強豪ひしめく中で、ローダンが受賞したりなんかすると、それはそれで大ニュースなのだが……。

■KLP公式:Kurt Laßwitz Preis
■訂正: そりゃないよ、ベーメルト
■誤報: 新作家、フランク・ベーメルト

ジョニー・ブルック原画展開催中

およそ1800点におよぶローダン・ヘフトの表紙絵を手がけたイラストレーター、ジョニー・ブルック。かれが1995年に交通事故により亡くなってから、今年でちょうど10年になる。

だから、というわけなのか、スイスのテーマパーク〈ミステリー・パーク〉では、現在、「ジュール・ヴェルヌからペリー・ローダンまで」と題した特別展示を開催中。会場には100点近いブルックの原画と、ライムント・ペーテル作の〈異端審問の要塞〉のモデルが展示されている。

期間は3月18日~4月24日。開場時間は10:00~18:00。
入場料は成人が特別展示のみで7ユーロ、ミステリー・パーク本体込みで32ユーロ。

Mystery Park ※2019年現在、JungfrauParkと名称が変わっている。
■公式News: Die große Johnny Bruck-Ausstellung (リンク切れ)

309巻『反ホムンクの強襲』刊行

ハヤカワ版、3月の新刊である。著者は前半「ポジトロニクス争奪戦」が先頃亡くなったクラーク・ダールトン、後半「反ホムンクの強襲」がハンス・クナイフェル。訳者は渡辺広佐氏。
PADをめぐる戦いも、ついに終盤戦である。

「ポジトロニクス争奪戦」は、前巻『アンドロ・ペスト』とリンクしており、ティフラーたちがようやくたどりついた二百の太陽の星でも、中央プラズマの救難信号を聞いて駆けつけたワリンジャーやグッキーたちが悪戦苦闘していた……という、いつものやつである。なんとゆーか、中央プラズマ自体は感染しても意志力でだいじょーぶ、という時点で、なんだかなァなありさまだが。

一方、後半では様相が異なってくる。第三期……末期的症状を呈しはじめたテラナーたち。そして、おそらくは銀河系で唯一の「PAD免疫者」コル・ミモの登場と、これを抹殺するために派遣されたアンドロイド〈反ホムンク〉との死闘がテラを舞台にくりひろげられる。こうなると、〈反ホムンク〉と自称した時点でルール違反は確定なんじゃないかとか、そーゆーヤボなことは言うまい(爆)
表紙に描かれた奇っ怪な人物が、おそらくコル・ミモなのだが、PADに冒され、乱チキ騒ぎに精根尽き果てた人類と銀河種族を救えるのは、君しかいない! となると、やっぱり応援したくなるものだ……。

コル・ミモの「仮説」がどんなものなのかは、(たぶん)次回で明らかになる。来月は、ミステイクを修正するための大道具をさがす前後編である。

第2回ウィリアム・フォルツ賞

ローダンの草案作家であった故ウィリアム・フォルツの名を冠されたSF文学賞。第2回作品の応募が開始された。

フォルツが当初、ファンジン等で短篇で名を挙げたことから、本賞も短篇部門限定である。最大16000字まで。
そして、今回のお題は「ロボット」。キャラクターないし主題がロボットであること、が義務づけられている。ローダン・シリーズにおいてスピノザやアンソン・アーガイリスを作製したホイスラー・カンパニーもフォルツの「キャラクター」である。なんか、すごいロボットのオンパレードになりそうな……(笑)

応募〆切は7月31日。興味のある方は、右下リンクにあるフォルツ賞オフィシャル・サイトへどうぞ。

■公式News: William Voltz Award 2005 (リンク切れ)

子育てとローダン

公式サイトのニュースで、ローダンの作り手2名の本格復帰が報じられた……と言っても、日本のファンにはまだまだ馴染みが薄いかもしれない。しかし、両名とも、シリーズ制作には欠かせない人材である。

まずは、ローダン編集部では失礼ながら古株になろう、ザビーネ・クロップ女史。旧姓ブレッツィンガーさんで、シリーズの登場人物ブレ・ツィンガのモデルにもなったお人。出産・育児休暇約2年を経て、本格的にシリーズの現場復帰の運びとなった。
もっとも、育児休暇中にもかかわらず、ATLANの新ヘフト・シリーズは同女史が実質総責任者だったように、ヴァイタリティーあふれる女性である。今後の活躍は、まちがいないところ。

もうひとりは、作家兼編集者のフランク・ボルシュ。昨夏、ご長男が誕生したことはここでも既報のとおり。やはりなりたてパパはいろいろ大変だったらしく、2253話以来、執筆がとだえていた。半年経って多少落ちついたのか、公式サイトでの「復活宣言」とあいなった。
前回の記事でも書いたとおり、わりと期待の作家さんである。睡眠時間が減って大変なのはわからないでもないが、これからもがんばってもらいたい。

■公式Logbuch: Ich steige wieder ein! (リンク切れ)
■公式Logbuch: Entscheidungen (リンク切れ)