ペリー・ローダン:9(仮)

現在・過去・未来……。ハイネから刊行されたローダンのポケットブック小シリーズは、これまでのところ『アンドロメダ』が現在、『オデッセイ』が未来、『レムリア』が過去に、それぞれスポットを当てている。そして、また今秋から全6巻で新シリーズの刊行が予定されているらしい。
公式サイトのLogbuchでフランク・ボルシュが提示した今回のキーワードは、「9」……。

ローダン・シリーズでは通例「7」がマジックナンバーとされるが、ボルシュが挙げた例のように、「9」にまつわるものも、実はけっこう存在する。大群の9人のイマジナル、9名いたヴァッサーマルの汎銀河統計者、放浪種族ローヴァーの九塔施設、マークスの9人の父、物質の泉ゴウルデルの9つの噴出口、等々。
上記のうちのひとつが、次のポケットブックのテーマにからんでくる、とのことだが……。

1巻目のタイトルが『《パン=タウ=ラ》』ということなので、超空間インピーダンスによって封印された胞子船が通常空間に落下してくるという出だしなのかな、とか推測してみる。そう考えると、胞子船の封印されたアルグストゲルマート銀河と〈宇宙林道〉で結ばれたエランテルノーレ銀河(ゴウルデルがある)が有力? ちょうど同時期に2300話が出て、〈平和ドライバー〉組織がクローズアップされそうだしなあ。

まあ、いかにもなので、見事にミスリーディングされている可能性もなきにしもあらずだが(笑)

■公式Logbuch: Neun … und die Folgen (リンク切れ)

作家チーム会合・2005年春

4月18、19日の両日、年1回のローダン作家チーム会合がラシュタットにて行われた。
ドイツやオーストリア各地に住むローダン作家たちが一堂に会することはごく稀である。もっとも、クルト・マール存命時のように大西洋を渡る必要はないし、以前ヴルチェクが書いていたように、電話やFAX、電子メールの普及で情報交換自体は容易になった。それでも10数名のメンバーがブレインストーミングをくりひろげるには、この作家会合は貴重な機会なのだ。

掲載された写真を見た限りでは、今回の参加メンバーは、草案作家のフェルトホフ、編集部のクラウス・フリック、ザビーネ・クロップをはじめとして、ホフマン、エルマー、ヘーンゼル、アントン、カストル、ルーカス、ボルシュ、今回初参加のミハエル・ターナー、OB代表(?)フランシスの計12名。
注目の議題は18日がアトラン・ヘフト関連で一部メンバーのみ参加。そして19日が本番のローダン・ヘフト関係で、スターオーシャン・サイクルのラストスパートと2300話からの新サイクルの設定検討が行われた。

どんな感じで討論がくりひろげられるのかは、過去に巻中レポートに掲載された『ペリー・ローダン工房から――カオターク・ミーティング』で紹介されている……ややカリカチュアというか悪ノリしたレポートだが、たぶん、あんなものだろう。
〔以前ファンジンに訳出したものを、近日中に手直しして公開予定〕 ※6/5追加

Logbuchによれば、新サイクルは〈テラノヴァ〉に決定したらしい。素直に考えると「新テラ」の意味であるが……。星海サイクルではちらりとかいまみられただけの〈平和ドライバー〉機構や、トラドム帝国サイクル終盤で姿を消したアラスカ・シェーデレーア、それに《ソル》がむかったはずのハンガイ銀河に誕生しつつある〈負の球体〉等、2500話へ向けて盛りだくさんのストーリーになる、はずである。
星海話がいろいろと不評も呼んだだけに(まだ終わってないが)、テラノヴァ・サイクルには期待したいところだ。

■公式Logbuch: Trendmeldung von der Autorenkonferenz (リンク切れ)
■ペリー・ローダン工房から(6) 『カオターク・ミーティング』

310巻『時間遠征』あれこれ

ハヤカワ版4月の新刊『時間遠征』が刊行された。前半「タイムマシン狩り」が著者マール、訳者五十嵐洋氏。後半「時間遠征」は著者ヴルチェク、訳者が……なんと5名の共訳である。月刊化、はたして手が足りるのか疑問だったのだが、こんな大技が待っていようとわっ。

内容は、PAD末期状態の銀河系を救うにはタイムパラドックスしかないっ! というものすごい結論に達したコル・ミモ、シェーデレーアらが、ヤミで建造されていたゼロ時間デフォルメーターを強奪し、すべてを「なかったこと」にすべく過去へむかうというもの。このあたり、草案誰が考えてるんだよーという気が。
きわめつけは、「タマぁ殺(と)るなら、チャカなんぞ使わんで自分の手ぇでやらんかいっ!」――というオチ。すごいぞ。

さて、長かったPAD編もいよいよ次号完結。〈脳オデッセイ〉編の開幕である。そして、君子は豹変する(謎)

以下余談:わたしのPNは玲「司」ですー >五十嵐さん
#もっとも、rlmdi.の刊行物の多くが、マガンの陰謀(誤植ともゆー)で「玲二」になっているので、いたしかたなかったりするのだった(笑)

〈ダークスター〉開幕

4月8日発売の『ガルブヨルの永遠の生命』(クナイフェル)から、ATLANヘフトは新サイクル〈ダークスター〉に突入した。

〈秩序の剣〉を称するガルブの大法官たちの正体はいまだ見えない。ただ、ヴァルガン人の遺産であるプシの泉の膨大なエネルギーを、かれらは〈ダークスター〉のために必要としていたようだ。
プシの泉ムルロトのエネルギー抽出をあやういところで遮断したアトラン、キサラたちは、謎の敵のシュプールをたどり、銀河系から1628万光年かなたのドゥィンゲロー銀河へと到達するが……。

公式サイトの速報を見て驚いたのは、アトラン一行がまだグルエルフィンにたどりつかないということ。物語全体がかなり長いものになるであろうことは、草案担当ウーヴェ・アントンのインタビュー記事等から推測がつくとはいえ、大法官サイクルが終わって大法官の正体が皆目見当がつかない状態なのはいかがなものか。ダークスターは、ちゃんと出てくるんだろうな?(笑)
また、前回の速報からタイトルが微妙に変わっているのにお気づきの方もおられるかもしれない。ガルブ、という名称が、ガルベッシュとイコールであることが判明したせいである。なんでまたやつらが、と一部のファンは妄想をたくましくしている模様。

なお、次巻『《エリスガン》最後の戦い』は、アトラン・ヘフト通算900話である。なんか、それっぽいオマケが用意されているとかいないとか。

■公式Logbuch: Start zum »Dunkelstern« (リンク切れ)