PC23の通販について+α

rlmdi.夏の新刊、PrivateCosmos23『ジャモンディの星海』の通販について、主宰者から解答が届いたのでお知らせしたい。

通販価格は1部280円(本体価格100円+送料180円)。
いまなら、SF大会で使用したレジュメ、『Atlan Digest 2005/7/15』がおまけでついてくる。
毎度のことだが、お問い合せの場合はサークル主宰者マガンまで。うちにはわたしの分1冊しかないよ~。

なお、ちなみに……この夏のコミックマーケットは、rlmdi.は不参加。正確には、申込関係でミスがあって、不受理になったもよう。

アトランティスの王、復活!

公式サイトによると、ATLANのe-book版を取り扱っているreadersplanet社から、旧アトラン・ヘフトの第3サイクル「アトランティスの王」が刊行されることが決定した。

「アトランティスの王」サイクルは、旧アトラン・シリーズ300話~499話に相当し、ストーリーの年代的には西暦27世紀にあたる。突如として大西洋に出現した大陸〈新アトランティス〉に単身乗りこんだアトランは、この〈次元エレベーター〉とその建造者の秘密を追い、そしてこれを悪用する暗黒銀河の支配者〈闇の伯父〉に立ちむかっていく……。
前半は北欧神話的なキャラクターを配置し、ファンタジー色が濃厚。後半、暗黒銀河編に移ると、当時ローダン本編で進行していた宇宙城サイクルと並行するように、ポジティヴ/ネガティヴ二元論や、生命と知性を播種するコスモクラートの秩序維持機構の遺産等がテーマにからんでくる。

読んでいない身としては、おもしろそうに思うのだが、どうもファンタジー的傾向が読者にうけなかったようで、評判は旧シリーズ中最低らしい。第2版が299話までで打ち止めになったのも、そのへんの事情がからんでいると推察される。なので、何らかの形で再版されるのは、実に1981年のサイクル終了以来はじめてである。
現在、新シリーズで「暗黒物質」とか出てきたので、ペーパーバック形式での再版がありはしないかと(でも分量が多すぎるからまず無理だろうとも)思っていたが、予想外の変化球だった。

readersplanetからの刊行はe-bookのパック販売で、300話から50冊で49.50ユーロ、100冊パックが90.00ユーロ。週2回のペースで発行されるそうなので、半年あるいは1年分の一括購入の形になる。提供されるフォーマットはpdf、palm、html、txtの4種類から選択可能。……テキスト配布して、だいじょうぶなのだろうか。

■公式News: ATLAN – König von Atlantis (リンク切れ)
■readersplanet社のホームページ

エシュバッハの『ハロウィン』

アンドレアス・エシュバッハのホラー短篇『ハロウィン』を読了した。

本来は同名のアンソロジーに収録されたもので、ヴォルフガング・ホールバインとかエドガー・アラン・ポーとか錚々たる面子なのだが、今回のコレは、単独で刊行である。というか、翻訳とすら言えない。だって、白水社出版の、ドイツ語教本(副読本)なんだもの(笑)

B5判で本文40p。ここでいう本文は、左頁に原文と訳文、右頁に熟語や用語解説、ドリルが収録されたもの。原文はアンダーラインがひかれたり、穴埋め用の括弧が点在したりと、まんま教本。抄訳も設問関連の部分は省略されていたりするので、翻訳本と思って購入するとえらい目に遭う(遭った)。しかし、教本と考えればこれでいいのだろう。ベストセラーを楽しみながら……という企画は日本にだってある。
巻頭、エシュバッハが献辞を寄せている。母国語とかけ離れたドイツ語を学ぶ道を選んだみなさんに――「誰もが必然的に歩みよらざるをえない現在の世界で、”近い”とか”遠い”ということにどれほどの意味があるでしょう。外国語を学ぶ努力は、むくわれるものであろうことは疑いありません。わたしの作品が、その道を少しでも楽しいものとする一助となれるなら、とても誇らしく思います」(抜粋)とのこと。ああ、エシュバッハ、俺もー少しがんばるよ……。

ちなみに内容についてだが。
主人公(一人称の”ぼく”)は、卒業まぢかの大学生。親友ノルベルトは同学年の才色兼備のイルミナ嬢にのぼせあがっているが、彼女の方は単なる友だち以上には思っていない。それどころか、遊び人の院生との”できちゃった婚”が近いことはすでに公然の秘密だった。
ある日、ノルベルトが言う。「ハロウィンの夜には、悪魔を呼び出すことができるんだ……」
わらをもつかむというか、親友のあきらめの悪さにあきれながらも、深夜の森に同行した主人公が見たものは……そして、そのもたらした結末とは!?

ホラーの定番的な一品。むちゃくちゃこわい、ということはないし、エンディングでは失笑してしまったのだが。「男って、哀しいよなー」と。おもしろかったのはまちがいない。
いまの大学生って、こんなテキストで授業がうけられるなんて、いいよなー(オヤジ発言)
#ドイツ語読解の授業は、テストしか出なかった。ローダン読んでる方が楽しかったし(爆)

ローダン夏期講座 in Yokohama

気がつけば、日本SF大会HAMACON2も、はや来週。すでにタイムテーブルも公表されているが、今回のrlmdi.の企画参加について。

●タイトル:ペリー・ローダン夏期講座2005
●企画時間:7/17(日) 14:00~15:30
●企画部屋:513号室

内容は、2004年から2005年にかけてのローダン・ヘフト、すなわちスターオーシャン・サイクル後半を駆け足で紹介。時間の許す限りは、アトラン・ヘフトの紹介やその他ドイツSF関連の話題も取りあげる予定。
会場の都合か、なぜか50人も入る部屋がとれてしまった。「レシピ、いちおー50部つくらんといかんですか……」とマガンが憮然としているので、その労力が無駄にならないよう、ご用とお急ぎでない方は、ぜひお立ち寄りいただきたい。前回ちょっと書いたとおり、わたしもいるはずである……たぶん。

ディーラズルームでも、いつものごとく席をとってある。今回の新刊は、

●PrivateCosmos 23 「ジャモンディの星海」

B5判20p、ローダン・ヘフト2200~2281話までの解説本。恒例カヴァーガールはブリーの奥さん(予定)のフラン・イミスさんである。
その他、B5判8pの『アトラン・ヘフト ダイジェスト』、B5ペラの『ラスヴィッツ賞ペーパー』も完成していると思うが……すでに既報の某キタラさんの呪いの結果、オフセ印刷の時間がなかったので、いまごろマガンはせっせと紙折りをしているのではなかろうか。がんばれ~(他人事)

■第44回日本SF大会 HAMACON2: 公式サイト (リンク切れ)

7/12追加訂正:
レジュメ類はプリンターの関係で、A5判になるそうな。あと、90部折り折りしたそうなので、多くても安心(爆)

313巻『ゼロ時間の橋』雑感

まずはじめに、謝っておこう。ごめんなさいm(__)m↓
理由のひとつは、先般の記事中で「これで当分のあいだローダン(の肉体)は本編に登場しない」と書いたが、今回、実にあっさりと再登場。原書はあっても中身を全部ちゃんと読んだわけではないので、はしなくもボロが出てしまった。

さて、ハヤカワ版313巻『ゼロ時間の橋』を昨日東京駅で保護してきた。著者は前半「ゼロ時間の橋」がフランシス、後半「ヘルタモシュ誘拐計画」がマール。訳者は前半を林啓子氏、後半を青山茜氏がそれぞれ担当している。

〈反それ〉の陰謀でナウパウム銀河へ移送され、大猿(笑)の肉体に移植されたローダン脳。拒絶反応は起こらないのか? 活性装置なしで逝ってしまわないのか? まるっきりローダンIIみたいなアンドロ・ローダンの正体はバレバレじゃないの? と数々の疑問に回答をもたらす前半。
一方、後半では大物ヘルタモシュが登場。ナウパウム銀河最大の権力を約束されたこの男、ローダンの友となってサイクル終盤まで重要な役どころをこなす。……こんなに早々に登場するとは、実は知らなかった(爆)

新訳者の力量については、現時点では正直「がんばりましょう」としか言えない。
いきなり1ページ目、「肉体の役割は、A、BアンドC」と列記してあるものが、なぜか「肉体の役割は、BするためにAアンドC」になってるし。「脳に不可欠な栄養と情報を供給し、移動力をあたえ、繁殖を可能とすること」である。肉体とはタンポポの綿毛のようなものなのよ(ヲイ
まあ、ストーリーを追ううえで致命的なものではないが、冒頭10ページを原書と照合しただけでも、似たような例が散見される。前回も、デフォルメーターの描写「短い突起がつきでた上部がドーム状のシリンダー型構造物」が原文では「短いシリンダー状突起のある半球状の物体」で、どーしてこーなるのかと首をひねったのだが。小さな違和感も積もりつもると、のめりこむ妨げになりかねない。
ただ、他に仕事をもっていて、1ヵ月でローダン1話訳すのは、実はけっこー重労働である。いや、去年わたしもやったので(苦笑) なおかつ「あーっ、明日(すでにきょう)も仕事あるのに気がつけば3:30ーーーっ!!(うれしい?悲鳴)」という経験もあるので。そのへんもふまえての、上記「がんばりましょう」という結論に。というか、がんばって下さい。お願いですから。

#なんの気休めにもならないと思うが、もっとスゴイ例もいっぱいあるので……誰とは言わないけど。

7/12訂正:訳者担当部分。河内のhiro様ダンケ!

『パーフェクト・コピー』読了

アンドレアス・エシュバッハのジュブナイルSF『パーフェクト・コピー』を読了した。2003年度のクルト・ラスヴィッツ賞長編部門にもノミネートされた(受賞作はミハエル・マラクのクトゥルー物『イマゴン』)本書。個人的には、これまで読んだエシュバッハ作品の中で一番おもしろかった。
#といっても、本書以外では、邦訳の出た『イエスのビデオ』、ローダンにゲスト参加した『沈黙の歌』、スペオペ『クエスト』、ジュブナイルの『異能』、短篇『量子ディスポーザ』で全部なのだが。あと改造人間物の『かの種最後のひとり』はまだ途中。

15歳の少年ヴォルフガングは、ある日突然”時の人”となってしまう。「16年前に人間のクローンを作った」と宣言したイスラエル人科学者と医師であるヴォルフガングの父の間に過去なんらかの関係があったことが新聞にすっぱぬかれ、年齢もちょうど該当するかれに最初のクローン人間ではないかという疑いがかかったのだ(このへん、どーも東スポの1面みたいなのだが)。たちどころに一変する周囲の目。そして、日頃から「おまえにはチェロの才能が、必ずある」と断言する父のふるまいに疑問を感じていたヴォルフガングは、もしや本当に自分はクローンなのではないかと疑心暗鬼にとらわれていく……。
親友たちの協力を得てのクローン疑惑追求(ある意味、自分さがしである)と同時に、才能とは何か、進むべき道はどこにあるのかといういかにもなメッセージも、嫌みなく描かれていて、好感が持てる。最後のオチが途中でほぼ読めてしまうのも、お約束なハッピーエンドのためと思えば許せる。というか、これまで読んだエシュバッハ作品は、いまいちエンディングに納得のいかないものが多かったので、むしろ歓迎。エシュバッハを見直した1冊。

以下、余談:ドイツでいうジュブナイルは、何歳くらいが対象なのだろう。本書でも「寝ちゃうのがてっとりばやいわよねー」というガールフレンドの発言があるが、やはりジュブナイルの『異能』では主人公のマリーとアルマンは廃屋で一夜をすごしたあげく、追っ手につかまって「で……寝たの?」と尋問されるしまつ(爆) 日本だと、中学生対象とはいっても、児童書では出せそうにないよね >『異能』

"Rhodan Extra 2"は9月発売

昨年、CD-ROM付きで発売されたRhodan Extra 1。すでに今秋の第2号発売は予告されていたが、どうやらうまくすればこのまま年1回の刊行になるようだ。
今回告知されたのは発売日(9/2)と、おおよその内容。

  • H・G・フランシス著の小説『アンタレス(リフ)
  • カラー8p、断面図解作家ギュンター・プッシュマンによる「未来の交通システム」
  • 惑星小説『あと一歩で人間』のドラマCD
  • 読者懸賞

フランシスによる外伝(?)は、テラノヴァ・サイクルの前哨戦。テラのTVプロデューサー、アルビオン・アルドグラードの視点で描かれた物語で、そのクルーがアンタレス宙域で〈反逆者〉の宇宙船に遭遇する。
『あと一歩で人間』は、フーベルト・ヘーンゼル著の惑星小説340巻のCDドラマ化。西暦2425年、ホイッスラー・カンパニーのロボット・アダムがフィールドテスト中に犯罪組織コンドス・ヴァサクの工作員と接触し……というもの。ただし、過去に市販されたCDの再録のようだ。

■公式Logbuch: Ein Auftakt zum TERRANOVA-Zyklus (リンク切れ)
■昨年の記事: ローダン・エクストラ1刊行予定

ローダン新サイクル情報

公式BBSの書き込みによると、2300話からのラージサイクル名が〈平和ドライバー〉であることが確実になった模様。

ローダン・ファンツェントラーレの会誌SOLの39号に、草案作家ロベルト・フェルトホフのインタヴュー記事が掲載されることはすでに公式Newsで報じられていたが、今回その速報スレッドがスポイラー(ネタバレ)板に立てられた。概要は、

  • ラージサイクルは2300話から2499話まで
  • 重要な役割を演じるのはカロン星団と住人カロニー族
  • 超知性体アルケティムもひきつづき鍵となる存在
  • デュアル船長率いる抹殺部隊〈反逆者〉が銀河系に出現
  • ハンガイに負の球体が誕生(発端はトレゴンの陰謀)
  • 2320話近辺でアラスカ・シェーデレーアがカムバック

――といったところ。
2300話からの重要なテーマが平和ドライバー機構であることは、すでにExtra-1のまえがきでフェルトホフ自身が述べているので、ラージサイクル自体は、さほど驚く話ではない。
また、ストーリー的な部分は、おそらく2300話からのテラノヴァ・サイクル序盤相当と思われる。太古、負の球体発生の危機を阻止して死亡した超知性体アルケティム。同様の事態がまた生じるのか。
〈反逆者〉はどうやら敵にまわる組織らしいが、はたして混沌の勢力と関わりはあるのか。というか、Terminale Kolonneを「抹殺部隊」と訳したが、もしかして平和ドライバー機構の「末端部隊」だったらどうしよう(爆)
また、平和ドライバーと以前から接触をもっているアルゴリアン種族や、妙に気に入られているらしい(笑)カンティランとマイクルのローダン兄弟も今後の動向が気になるところだ。

あと、いじわるな意見としては、ハイパーインピーダンスが継続した状態で、銀河系とハンガイその他の舞台をどうやって結ぶのかは、ある意味見物ではないだろうか。

■ローダン・ファンツェントラーレ: PRFZ