ローダン・オールタイム・ベスト2003

2003年、HJB出版がヘフト1話を豪華製本したGold-Editionという企画を立てた。いわゆる愛蔵版、であるが、いまの日本で言えば「完全版」コミックスの発想に近いだろう。
ともあれ、その企画にあたって読者に「何話のGold-Editionがほしいですか?」というアンケートをとった結果が以下のランキングである。

  1. (1000) テラナー / ウィリアム・フォルツ
  2. (  50) アトラン / K・H・シェール
  3. ( 200) アンドロメダへの道 / K・H・シェール
  4. (2000) 〈それ〉 / フェルトホフ&ヴルチェク
  5. ( 850) バルディオク / ウィリアム・フォルツ
  6. (   1) スターダスト計画 / K・H・シェール
  7. ( 299) 権力の果て / ウィリアム・フォルツ
  8. ( 500) 虚空より来たる / K・H・シェール
  9. (  74) 戦慄 / ウィリアム・フォルツ
  10. ( 300) 警報!モルゲンロート星域 / K・H・シェール
  11. ( 746) 時知らざる者 / ウィリアム・フォルツ
  12. ( 757) 世界に人の姿なく / ウィリアム・フォルツ
  13. ( 900) ライレ / ウィリアム・フォルツ
  14. (  19) 宇宙の不死者 / K・H・シェール
  15. ( 100) 超種族アコン / K・H・シェール
  16. ( 700) アフィリー / クルト・マール
  17. ( 800) テルムの女帝 / ウィリアム・フォルツ
  18. ( 851) 宇宙的悪夢 / ウィリアム・フォルツ
  19. (1935) 沈黙の歌 / アンドレアス・エシュバッハ
  20. (   2) 第三勢力 / クラーク・ダールトン

企画の関係上、やぱり100話単位の「記念号」が多く含まれるのはいたしかたない。このランキングがイコールおもしろさとは言い切れないが、「2003年当時は、このあたりに人気が集まっていた(傾向がある)」くらいの参考にはなるだろう。

以前どこかで書いたような気もしたが、ブログ統合作業のチェック中に、言及だけでデータが見当たらなかった。リンクを貼っていたHJB出版のサイトからも消えている様子なので、一応覚書の一種としてここに残す。

最初の断面図解作家死去

ルドルフ・ツェンゲルレ (Rudolf Zengerle)
1937.5.13 – 2009.2.13

オフセット印刷機や輪転機を製造する会社で技術者として働いていたツェンゲルレ。職場の同僚にウィリアム・フォルツの義母がいた縁で、彼の描いた風刺画がフォルツの目にとまり、最初の断面図解「オタマジャクシ(Kaulquappe)」が掲載されたのが、1965年5月発行の192話『アコン人の謀略』。以後、60葉を超える作品を送り出し、ベルンハルト・ステッセルやインゴルフ・ターラーとともに断面図解の「古典期」を代表する作家となる。
その作品の中には、「ギャラクシス級ウルトラ戦艦」「ポスビのフラグメント船」「マークスの宇宙駅」「タラIII-Uh型戦闘ロボット」等、現在の早川版あたりでも第一線で活躍しているデザインが多く見受けられ、初期ローダンのイメージ面の一角をツェンゲルレが担っていたことがわかる。

アフィリー・サイクル以降はほとんど作品がないが、進行性の関節炎をわずらったためと言われている。ここ数年病気がちだったそうで、正確な死因は不明。
初期のシリーズを支えたひとりである氏のご冥福を祈りたい。

■公式News: Rudolf Zengerle ist tot (リンク切れ)

Extra 8号は4月末発売

わりかし好評らしく、最近では半期に一度の発行で定着した感じの Perry Rhodan Extra、第8号は4月24発売予定。

メインディッシュである長編の執筆者はフランク・ボルシュ。タイトルは「スターダスト破壊工作(Das Stardust-Attentat)」(仮)。前号の「スターダスト・マシーン」に続いて、〈彼方の地〉のスターダスト星系に入植した人々のその後を描く。
前回も、無人のはずの星系に知性体が潜伏してたりだったが、そういえばスターダスト星系、そろそろ選挙シーズンの到来だったはず。タイトルもなんだかいきなりきな臭い雰囲気が(笑)

またおまけのサウンドドラマCDは「セレスの影信号(Schattensignale von Ceres)」。脚本は元ローダン作家のスーザン・シュヴァーツである。

以下余談。最近は各種出版物がてんこ盛りなわけだが、新サイクル前にこれ読まないと大事な複線をとりこぼした……なんてことにならないといいのだけれど。

■公式News: Frank Borsch schreibt PERRY RHODAN-Extra 8 (リンク切れ)

業務ぅ~連絡ぅ~

あるいはすでにお気づきの向きもあろうかと思われるが、現在2つあるブログを月末までに統廃合する。存続会社(笑)は「誤訳天国」となる。ま、せっかくドメインも取得してるしね~。

現在すでに「無限架橋News」側の記事をインポート済みだが、一部スクリプトと誤読されたのか記事の特定の段落が移植できていないことが判明している。そのへんの調整が終わったら、「かきょNews」を消去する予定。
カテゴリー等、若干再編成をかけて、バックナンバーを検索しやすくしたいところ……とゆーか、基本的な部分で、更新頻度をもう少しなんとかしたいにゃあ(を

最近の覚書

あとはホントに覚書。

  1. 『黒のトイフェル』って、思い切ったなオイ^^; 原題は Tod und Teufel (たぶん『死神と悪魔』)
  2. シャドウ・パイラーはどうにも「影杭打機」にしか見えん。原語は Schattenpeiler。シャドウ・デテクターとかさ、とにかく英語とドイツ語のチャンポンはやめなさいってば(汗)
  3. 722「オヴァロンに宛てたメッセージ」 744「最後のコルトン人たち」 746がどうなるかは…ヽ(`д´)ノ

平和を愛するトラック野郎ども

Friedensfahrer / 平和ドライバー

いや、個人的にもこの訳語あんまり好きじゃないんだけどね……「平和のねじ回し」みたいに見えるし(笑) サイクル名としては「網を歩む者」「第六使徒」以来の無理やり訳なのは承知のうえ。
だけど、「宇宙林道」を高速でブッとばして情報や物資を輸送することをなりわいとするトラック野郎を連想してしまったのが運のツキである。Fahrer=運転手=ドライバーの図式がそこで確立してしまった。

まあ、ださいと言われるのも、しごくごもっとも。だけど、これがダメならモア・ベターな代替訳語が必要になるというもので。なんぞございましたらご一報を。ココロの琴線にふれまくったら即採用、ただし Universale Schneise と Quartale Kraft の訳語とセットで、みたいなっ(爆)

庶子認知部屋とかやると全然ちがうもの(笑)

Filiationskammer / 支体房

Heyne社から出ているローダン・ペーパーバック・シリーズ『赤い宇宙の帝国』にて登場する、一風変わったクローニング装置。複製はオリジナルとリンク状態にあって、その経験がオリジナルにフィードバックされるという。原語の Filiation は、素性・由来とか、(非嫡出子の)認知とか、(教会関係の)分派・支部などを意味する。
#一部、もっと広義な「すべてのつながり」云々という訳をあてているサイトも発見。カッコよすぎる……^^;

今回の訳語は、時間の都合上わたしはタッチしていない。肉体の支部製造、というか、そのへんの意味的な部分がうまく出てるのではと思うのだが……訳者であるマガンは、なんだかイマイチ納得しきれていないご様子。
いいんじゃないの。わたしがやると「分体室」とかやりかねんよ?(笑)

新サイクル:星屑星系の伝説

2500話からの新サイクルの名称が〈スターダスト〉であることが、2/5付け公式サイトのログブーフにて告知された。また、同日更新されたニュース記事内の写真から、ロベルト・フェルトホフが執筆する2500話のタイトルが『彼方の地(Die fernen Stätten)』であることも判明した。

〈彼方の地〉は、混沌の尖兵〈反逆者〉の侵攻をうけた太陽系の人々に対して、超知性体〈それ〉が用意した待避所であり、スターダストとは非難した人類の入植した星系のこと。以前から、次のサイクルで入植者たちのその後が語られる予定であると言われてきたが、今回のニュースでそれが確定したかたちだ。
2500話自体は地球を舞台にはじまるらしいが、そもそも〈彼方の地〉は銀河系からどれくらいの「彼方」にあるのかがまるでわかっていない。空間的にも、時間的にもだ。そのへんをどう克服するか、文脈改竄機並みのとんでもギミックが登場するかもしれないと思うと、ちょっと楽しみなような、こわいような……。

■公式Logbuch: Teamtagung mit Schwerpunkt (リンク切れ)
■公式News: Gucky auf Sonderstempel (リンク切れ)