ローダン・ヴェルトコン2011開催

本日9月30日より10月2日までの3日間、シリーズ50周年企画として、マンハイム市のローゼンガルテン会議・展示場に於いて、ローダン・ヴェルトコン2011が開催される。

日本との時差は……えーと、8時間だっけ? 開場が16時、開会が18時からだから、日本時間の、今日の真夜中あたりから、ローダン・ファンの祭典がはじまるわけだ。

日本からも、古参ファンのI氏とS氏が参加している。今回、あんまり情報を仕入れていなかったので、両氏のおみやげ話を楽しみにするつもり。

■公式:Perry Rhodan Weltcon 2011 (リンク切れ)
■同サイト内:プログラム (pdfファイル) (リンク切れ)

『時間はだれも待ってくれない』発売

先日紹介した、東京創元社の21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集『時間はだれも待ってくれない』が、昨日発売となった。

見本は一昨日手元に届いていたし、昨日、東京日本橋丸善でも入荷を確認済なので、公式でも一部「30日発売」のままとなっているが、オフィシャルな発売日は昨日29日でいいはず。平積みになるような本でもないし、たぶん、それほど発行部数は多くないと思われるので、興味がおありの向きは、発見次第保護されるのがよろしかろう。でもって感想等聞かせていただけると倍うれしい(わたしが)。
四六判300pは、手に取ると意外とこぢんまりしている。実際には去年の春に原稿を渡して以来、わたしはほとんどなんにもしていないので(笑)、むしろ『インターネット~』の同人が刷り上がったときの方が達成感はあったような……(をひ

ともあれ、これで一区切りである。話が動き始めてから、間に大震災が起きたりして、刊行があやぶまれた時期もあった。編集サイドの苦労は想像を絶する。そもそも、訳者・解説者だけで10名超、著者や版元まで含めるといったいどのくらいの人数が関わったのか。それらをとりまとめた編者・高野氏と担当・K氏には、お疲れ様、と申しあげたい。
#おふたりには、まだこれから「ロシア編」の作業が待っているわけだが。

公式にも掲載されているが、収録作品は以下のとおり:

  • 「ハーベムス・パーパム(新教皇万歳)」モンマース(オーストリア)
  • 「私と犬」フランツ
  • 「女性成功者」ブルンチェアヌ(以上ルーマニア)
  • 「ブリャハ」フェダレンカ(ベラルーシ)
  • 「もうひとつの街」アイヴァス(チェコ)
  • 「三つの色」フスリツァ
  • 「カウントダウン」フスリツァ(以上スロヴァキア)
  • 「時間はだれも待ってくれない」ストゥドニャレク(ポーランド)
  • 「労働者階級の手にあるインターネット」シュタインミュラー(旧東ドイツ)
  • 「盛雲(シェンユン)、庭園に隠れる者」ラースロー(ハンガリー)
  • 「アスコルディーネの愛─ダウガワ河幻想─」エインフェルズ(ラトヴィア)
  • 「列車」ジヴコヴィッチ(セルビア)

残念ながらまだアタマの方しか読めていないので、内容については、またいずれ。
自分の担当分で誤植とか発見してしまった(たぶん、わたしのせい)ので、そのへんも合わせてorz

■東京創元社:時間はだれも待ってくれない
■前回の記事:新・東欧SF傑作集(仮)つーから、文庫とばかり…

UARS って、やっぱウアーズって読むの?

UARS の落下予定時刻が、どこぞのゲームのように延期になったので、関係各所は大変だろう。
誰かに当たる確率が3200分の1、実際にあるのなら、自分に当たる危険性も同じだけあるじゃろ、と思うわたしは間違っているだろうか >マーフィさん

20兆分の1とか、頭割りして水増し(水割り?w)してるだけのよーな(爆)
というより、数kg~数十kgの物体が落下して、「誰か」で済むんかね。えーと……単に、ごまかされてるだけ?
ま、そのへんの難しい数字のお話はマガンあたりにおまかせして(ヲヒ)、ここはごやてん(跡地)であるからして、そっちの話題をば。
上記UARS関連のニュースを眺めつつ、Wikiを開いたところ、こんな記述が。

 国際宇宙ステーションがUARSを避けるためにデブリ回避マヌーバを実施した[1]。

強調は西塔による(以下、同様)

「マヌーバ」てw maneuver は「機動」とか「演習」じゃろ。まあ「策略」って意味もあるけどさ……。宇宙ゴミ回避行動でいいじゃん、マスコミのカタカタ語好きはもーちょいなんとかならんかなあ、とボヤきつつ「デブリ回避マヌーバ」をクリック。

軌道マヌーバ(Orbital maneuver)とは、宇宙船の軌道を変えるために使われる推進システムである。

ちょwおまw モノになっちゃったよっ。
同じ項目の英語版だと、

an orbital maneuver is the use of propulsion systems to change the orbit of a spacecraft.

ほっ。ちゃんと「推進システムの使用」になっていた(笑)

この手のカタカナ語って、翻訳とゆーか和製英語みたいな扱いで、意味が原語とちがうとか平気でありそうだから。まあ、そもそも政治家や官僚が、物事うやむやにするために横文字多用する現代だから、ショウガナイネ。

■Wikipedia: UARS

ドイツSF大賞2011受賞作決定

9月7日付SFCD(ドイツSFクラブ)のサイトで、ドイツSF大賞2011の受賞作が発表された。
表彰式は10月15日、SFCDの年次大会ブーフメッセコンにて開催される。

今年はサボりまくりで、ノミネート作も掲載していないので、一気に載せてしまおう。

■長編部門 Kategorie »Bester deutschsprachiger Roman«

  1. Uwe Post / Walpar Tonnraffir und der Zeigefinger Gottes
   / ヴァルパー・トンラッフィルと神の人差し指

  2. Andreas Brandhorst / Kinder der Ewigkeit / 永遠の子どもたち
  3. Andreas Eschbach / BlackOut / ブラック☆アウト
  3. Dirk van den Boom / Die Ankunft / 到着 [《皇帝の兵団》第1巻]
  5. Erasmus Herold / Krontenianer – Rendezvous am Bogen
   / クロンテニアナー~〈穹〉とのランデブー
  6. Wilko Müller jr. / Das Haus & Mission Nirvana / 『館』と『涅槃計画』[2作総体として]
  7. Thor Kunkel / Schaumschwester / 泡の姉妹

……いや、二冠とるとは予想してなかったわーw >宇宙探偵
まあ残念ながら、ファンタスティーク大賞にはノミネートされなかったので、三冠ははじめから無理ではあるが。

■短編部門 Kategorie »Beste deutschsprachige Kurzgeschichte«

  1. Wolfgang Jeschke / Orte der Erinnerung / 思い出の場所
  2. Heidrun Jänchen / Kamele, Kuckucksuhren und Bienen / 駱駝と鳩時計と蜜蜂
  3. Nadine Boos / Finja-Danielas Totenwache / フィーニャ=ダニエラの通夜
  4. Markolf Hoffmann / Triptychon / トリプティコン
  4. Armin Rößler / Entscheidung schwarz / 黒い決断
  4. Karla Schmidt / Erloösungsdeadline / 救済のデッドライン
  7. Galax Acheronian / Familienbande / 家族の絆
  8. Florian Heller / Der Folterknecht / 拷問吏
  9. Pepe Metropolis / Hinterland / ヒンターランド
 10. Kai Riedemann / Ich töte dich nach meinem Tod / 死んだら殺してやる!
 11. Jakob Schmidt / Auslese / 淘汰
 12. Tobias Bachmann / Die letzte Telefonzelle / 最後の電話ボックス

……萌え電話ボックスは最下位かぁ(笑)
これと、「トリプティコン」「デッドライン」「ヒンターランド」の計4作がノミネートされたアンソロジー『ヒンターランド』は、デヴィッド・ボウイにインスパイアされた、という文言に釣られて買ってしまったので、そのうち紹介したい。

あとは、前述のファンタスティーク大賞も、本選が終了したばかり。こちらの発表は10月になるらしいので、おいおいノミネート作の紹介を考えよう……。まあ、丸投げでディンフォに掲載はしてもらってるけどー(を

■SFCD: Bekanntgabe der DSFP-Preisträger 2011

訃報:フォルカー・クレーマー

フォルカー・クレーマー(Volker Krämer)
1955.10.12 – 2011.9.3

ドイツの出版者、編集者、そして作家でもあるフォルカー・クレーマーが、先週末に死去したとのこと。享年55歳。
※土曜深夜から日曜未明にかけて、という表現なので、日付は4日になるかも。

1955年、ドイツ西部の都市ゲルゼンキルヒェン生まれ。
1986年、メルクーア出版を立ち上げ、SFヘフト『スター・ゲイト~星界への門』(全18話)を刊行。同作はヴェルナー・クルト・ギーザとウーヴェ・アントンによる共同作品で、90年代に制作された米映画『スターゲイト』とは関係ない(監督・脚本がドイツ人だが、プロット自体ぜんぜん異なる)。
1998年からはBlitz-Verlagで編集者として活動。この時期は、過去のSF、ホラー、ファンタジーが続々再刊されていた時期で、上記『スター・ゲイト』もラインナップに含まれている。
2001年にはWilbert-VerlagのSFシリーズ『ジョン・コアン』で初執筆(1編)。

そして、2002年から、ギーザの招きに応じてダークファンタジー・ヘフト『超常現象マイスター、ザモラ教授』に参加。一部共著を含むが、ほぼ1割程度を担当することになる。
健康を害したギーザが2007年に草案作家を降板、翌年死去した後も、メインライターのひとりとして執筆を続けていたが、クレーマー自身もまた健康に問題を抱えていたことは、どうやらファンの間では周知の事実だったようだ。

『ザモラ教授』は来年には1000話を迎えようとしているが、大きな説目を目前に、重要な戦力がまた欠けて去ってしまった形である。

■Phantastik-News: Gestorben: Volker Krämer