新作家:カイ・ヒルト

公式サイトの発表によると、2903話「守護霊連盟(Der Bund der Schutzgeister)」より、カイ・ヒルト(Kai Hirdt)がレギュラーとしてローダン作家チームに加わるとのこと。

カイ・ヒルトは1976年、旧西独首都ボン生まれ。
小学校時代にはヘフトを読みまくっていたようだが、ローダンとの出会いはドラマCD(おそらくシルバー・エディション)だったらしい。続いて銀本。本人曰く、

「書籍版はヘフトよりも親や教師を言いくるめるのが簡単でした。個々のヘフト版を読むようになったのは20代になってからですね。一時は、初版・3版・5版を並行して読んでいました」

ミュンヘンでの兵役後、ハンブルクの学校で国語専攻、シアター・メディア関連で学位取得後、広告コンサルティングの職業学校を修了。ハンブルクの広告エージェンシーで働く。

ローダンとの職業的関わりは、コミック版『宇宙英雄ペリー(Perry – Unser Mann im All)』が2006年に復活したあたりから。カイ・ヒルトはテキスト担当で、一時出版元となった Alligator Farm Verlag では共同経営者でもあった。
#現在Cross Cult社から刊行されている後続版でもテキストを担当している。

続いては、2500話のプレ告知や、2011年のヴェルトコンにまつわるアレコレを担当する。
これ、実はごやてんでもチラッと取り上げているのだが、ペリー・ローダンがリアルタイムでツイッターでつぶやくという企画、アレもカイ・ヒルトが担当していたらしい。PRコンサルタントの面目躍如である(笑)
#ちなみにこのアカウント、現在も告知用として生きている(下記リンク参照)

2015年、92巻『オーロラの遺産』よりローダンNEO作家チームに参加、以後2割ほどを執筆して好評を博す。
翌年にはミニシリーズ・ローダン・アルコンで第9話を担当。さらに続くローダン・ジュピターでは全12話中7話に共著者としてクレジットが挙がっている。ジュピターは元々、ファンデマーン、ヘーンゼル、モンティロンの共著を下敷きにヘフト化したものなので、実質的にヘフト版の担当話を執筆したのはカイ・ヒルトなのだろう。

こうして着実に実績を築き上げ、いよいよヘフト本編への登場となるわけだが……実は、カイ・ヒルトの作品、すべて未読だったりする(汗)
NEOではずいぶんと人気がある様子なので、プロット段階からどうにも煮詰まった感じのローダン・ヘフトの突破口になってくれるか、期待したいところではある。

■公式サイト:Kai Hirdt steigt ins Autorenteam der PERRY RHODAN-Serie ein
■Perrypedia:Kai Hirdt
■ごやてん:ペリー・ローダンのつぶやき

ホルスト・ホフマン拾遺

ハヤカワ版538巻『ポルレイターの秘密兵器』巻末にて、訳者の若松氏がホルスト・ホフマンを紹介しているが、その中の、フォルツの死後プロット作家を担当した、とあるのは、残念ながら間違い。

rlmdi.の刊行物をそこそこご覧いただいている方ならご存じの通り、ウィリー・フォルツの死後プロット担当を引き継いだのは、トマス・ツィークラー(邦訳未登場)とエルンスト・ヴルチェクである。どうやらPerrypediaを読み違えたらしい。

昔、ファンジンか何かで書いたような気もするが、フォルツの空白を埋めるためパベル=メーヴィヒ内部でいろいろと人事異動があり、ホフマンは主として編集部サイドに移行しているのだ。
ペリペの(たぶん)該当箇所は“Nach dem Tod von Willi Voltz übernahm er die Bearbeitung der Silberbände ab Band 20 bis Band 80(後略)”とあるのだが、これはシリーズの書籍版にあたる銀本の再編集担当者を指す。合本に収録する話の選択や収録順序の調整(例えば7巻『アトラン』では、まずアトランが海の底から登場し、地球の現状に驚愕したあと地球替え玉作戦の顛末が語られたりする)、エピソードの取捨選択、一部文章を書き直したり、科学考証の修正とかもしている……んじゃないかな?
#銀河系=アンドロメダ間の距離とかどーなってるんだろ(ぁ

その他、毎号4ページの「読者とのコンタクトページ(LKS)」や、4話ごとに巻中綴込みの「ペリー・ローダン・レポート」を含めた諸々を1984年から、1987年にローダン編集部の長にフローリアン・マルチンが就任するまで担当していたことになる。

――といったことは、これまでも知っていたのだが、LKSとレポートをヴルチェクに、銀本の再編集をフーベルト・ヘーンゼルにそれぞれ譲り渡し、晴れて自由の身になったwはずのホフマンがローダン・シリーズに復帰するのは1991年の1564話になってから。
そういや、少し間が空いてるな……と思ったら、こんなのがあった。

『スーパーヒーロー・ジャン・テナー』
Jan Tenner – Der Superheld


サウンドドラマ……というから、日本でいうドラマCDみたいなもんである。各話30分から50分が、1980年-1989年にかけて45本、2000-2002年に12本発売されている。
で、最初の6本を除く残り全部のシナリオを、ホフマン(別名義)が担当しているのだ。
#ちなみに最初の6本担当はH・G・フランシス(別名義)

はるかな未来……といっても、世界情勢とかはそんなに今と変わらない未来(笑)
架空の未来科学都市ヴェストラント最高の科学者フツラ教授のもとには、軍司令フォーベット将軍からたびたびヤヴァい案件についての協力依頼が持ち込まれ、教授開発の怪しい血清を携えて現場へ飛ぶのが、フツラ研究室所属の学生ジャン・テナーのお仕事である――みたいなストーリーらしい。

そっかー、こんなの書いてたのか-。迷子の子犬捜したりするのかにゃあ(謎

2/11追記:
そーいえば、銀本の取捨選択については、いまのとこ2つの“黒歴史”が存在する。『宇宙の不死者』後半にはじまる金星動乱編と、イラーティオ・ホンドロによるプロフォス反乱編は、共にすっぱり削除されている。「謎の金星基地」や「金星の決闘」は生きてるんだけど……トミゼンコフ広場はどーなったんだろな(笑)
※プロフォス編については、後に銀本とは別途合本として販売。
※あ、あとグレイ・ビースト関連も黒歴史か……。