NEO情報&近況

3月中旬から5月アタマにかけてイロイロと頑張りすぎた(笑)せいか、体調を崩して無理がきかず、アレコレ放置するという、毎度の状態になってしまった。まあ、そのへんはまた気がむいたらやるかもしれないし、やらないかもしれない。

5月下旬あたりになって、ようやくどうにか復調したところでナニをやっていたかというと……ローダンNEOのネタ作りというか。
元々あまりNEO関連には乗り気でなかったマガンに、各種タイトル・リストやら、ネタバレ掲示板から拾ってきたネタやらをいきなり送りつけるとゆー、最近どこかで反省したような所業をおこなっていたわけで。
そのあたりの成果――成果か?w――を押しつけられたマガンの労作は、rlmdi.のサイトで確認できる。

■rlmdi.:ペリー・ローダン・ネオ (NEO)――ストーリー (リンク切れ)

NEOの内容に関しては、Perrypediaでもアクティヴな編集者は少ないようで、かなり断片的である。
うちのブログも、序盤はともかく、継続して話を追いかけてきたわけでもない。全体の流れを概略したものは、少なくとも本邦では、これが最初となる(はずだ)。
※以下、重度のネタバレにつき、先を楽しみにしたい方はご注意。

◇ まあ上記リンク読んでからなら、ネタバレとゆーほどでもないか……。

ただ、改めて思ったのは、NEOは、ヘフトでお馴染みの名称を用いた全く別物であるということ。
とある巻でクレストを誘拐するのが、ゴラト、リスツォク、ツェルフトの3ウニト人であるとか、変なところを再現したりするわりに、肝心の主要キャラクターが、なんというか、別モンなのだ。
いくつか例を挙げてみると:

ヘフト版では年齢1400万歳の超知性体〈それ〉は、NEOではわずか8万歳である。
#わずか、っつーかなんつーかw

ヘフト版で“人類の友”であったアルコン人クレストは、(外的要因はあるのだが)クーデターを起こしてアルコン皇帝となり、人類の敵として死ぬ。

アルコン人アトランは、細胞活性装置を得て不死であり、ほぼ1万年を地球で過ごした(はずだ)が、ローダンたちの知らないうちに地球を脱出して、なんと惑星トプシドでエリック・マノリの前に初登場。望郷の念とかないのか、アルコン艦隊を蹴散らして、何食わぬ顔でローダンたちと行動していたが、最新刊あたりだと敵にまわっている。
#たぶん、ローダンがアンドロメダに着いたら、ミロナさんとイチャついている(ぁ

ヘフト版では幼女趣味を疑われたブリーは、NEOでは美人の護衛さんといい仲になって、最新刊あたりでは既婚者である(笑)

……まあ最後のはいいとして。
現在の草案作家リュディガー・シェーファーは長年にわたるヘフト版のファンであり、過去、読者とのコンタクトページでもよく名前を見かけた人物である。ローダン愛()がないはずはないのだが、彼らのアタマの中でも、もはやヘフト版とNEOはまったくの別モノなのだろう。
つーか、いかに別モノにして旧来の読者を驚かすか、だったりしないだろうな(汗)

かつてのヘフト版は、ハイティーンから20代の読者が中心だったそうだ。最近のクラウス・フリック(ローダン編集部編集長)のインタヴューによると、現在の読者は40代から60代がメインらしい。まあ、SFファンの平均年齢は毎年1歳上がるとゆー俗説もあるそうだし……仕方がないことではあろう。
その一方で、キオスクでの流通が主だったヘフト版とは異なり、電子書籍版が主力というローダンNEOは、より若い世代に訴求する作品なのかもしれない。

しかし、ヘフト版は50年という長い時間をかけてその宇宙観を積み上げてきた。
NEOはそれを一朝一夕に築こうとして、なんだかチープになっている気がしてならない。

クルト・ラスヴィッツ賞2017受賞作発表

6月11日付け、ラスヴィッツ賞公式サイトにおいて、本年の受賞作が発表された。
恒例……というには【亀】記事が多すぎる気もするが、受賞作と、順位(得点)の一覧を以下に掲載する。

投票者数が50名強というのは少ないような気もするが、そもそもの投票権保持者が200名。打率3割近くなのは、いいのか悪いのか。

長編部門Bester deutschsprachiger SF-Roman:

 1. Andreas Brandhorst / Omni / オムニ (98)
 2. Karsten Kruschel / Das Universum nach Landau / ランダウ後の宇宙 (72)
 3. Christopher Ecker / Der Bahnhof von Plön / プレーンの駅 (59)
 4. Thomas Thiemeyer / Babylon / バビロン (58)
 5. Marc Elsberg / Helix – Sie werden uns ersetzen / 螺旋 (54)
 5. Horst Evers / Alles außer irdisch / 地球以外すべて (54)
 7. Karla Schmidt / Die Neunte Expansion 11: Ein neuer Himmel für Kana
    / D9E:カナの新しい空 (51)
 8. Jo Koren / Vektor / ヴェクター (49)
 9. Jens Lubbadeh / Unsterblich / 不死 (45)
10. Frank Hebben / Im Nebel kein Wort / 霧の中ことば無く (42)
11. Gabriele Nolte / Blumen vom Mars / 火星の花 (33)
12. Arne Ahlert / Moonatics / ムーナティクス (23)
13. Matthias Falke / Sternentor – Enthymesis 5.3 / 星の門 (22)
X. 該当者なし
※投票者58名

ブラントホルスト、2連覇である。
この作家、90年代はほぼブランク(作品の発表がない)なのだが、復活後は旺盛に書き続けており、またその評価も高い。
……復帰第1作がローダン(ハイネ版のレムリア)なのは、みんな忘れてそうだなあ(笑)

短編部門 Beste deutschsprachige SF-Erzählung:

1. Gabriele Behrend / Suicide Rooms / 自殺部屋 (105)
2. Andreas Eschbach / Acapulco! Acapulco! / アカプルコ!アカプルコ! (93)
3. Niklas Peinecke / Emukalypse / 模倣エミュ示録 (84)
4. Michael K. Iwoleit / Das Netz der Geächteten / 無法者のネット (79)
5. Marcus Hammerschmitt / Vor dem Fest oder Brief an Mathilde
    / 祭の前 あるいは マチルデに宛てた手紙 (55)
6. Dirk Alt / Die Stadt der XY / XYの都市 (53)
7. Hubert Katzmarz / Thuban / 蛇の頭トゥバン (43)
X. 該当作なし (5)
※投票者52名

エシュバッハ、2席どまり。残念(^^;
……とゆーか、「アカプルコ!x2」って、どんな話なのかさっぱりわからないので、ほんとうに残念なのかは不明。

海外作品部門 Bestes ausländisches Werk zur SF:

1. Cixin Liu / Die drei Sonnen / The Three-Body Problem / 三体 (124)
2. Becky Chambers / Der lange Weg zu einem kleinen zornigen Planeten
    / The long way to a small, angry planet / 小さな怒れる惑星への遠い道 (112)
3. Nnedi Okorafor / Lagune / Lagoon / 潟 (83)
4. James L. Cambias / Meer der Dunkelheit / A Darkling Sea / 昏い海 (58)
5. Jo Walton / Das Jahr des Falken / Half a Crown
    / バッキンガムの光芒 ― ファージング3 (57)
6. Kim Stanley Robinson / Aurora / Aurora / オーロラ (51)
7. Sylvain Neuvel / Giants / Sleeping Giants (Themis Files #1) / 眠れる巨人たち (46)
8. Peter Clines / Spalt / The fold / 折り目
9. Adrian J. Walker / Am Ende aller Zeiten / The End of the World Running Club
    / 世界の終わりの陸上部
X. 該当者なし (0)
※投票者55名

「三体」はドイツでも評価高いなあ。中国では映画化もされているというし。
イロイロとアレなNEOとかやってないで、こっち訳してよ(爆) >ハヤカワ

■KLP公式:Kurt Laßwitz Preis

【亀】クルト・ラスヴィッツ賞2016受賞作一覧

ふと気づくと、これもdinfoに丸投げして投稿していなかった^^;
前回のラスヴィッツ賞、受賞作&順位(得点)一覧である。
 
長編部門 Bester deutschsprachiger SF-Roman:

 1. Andreas Brandhorst / Das Schiff / 船 (107)
 2. Frank W. Haubold / Götterdämmerung-Trilogie / 神々の黄昏・三部作 (77)
 3. Frank Hebben / Der Algorithmus des Meeres / 大洋のアルゴリズム (76)
 4. Axel Kruse / Glühsterne / 灼熱の星々 (58)
 4. Phillip P. Peterson / Paradox – Am Abgrund der Ewigkeit
    / パラドックス――永久なる奈落の縁で (58)
 6, Dietmar Dath / Venus siegt! / 金星は勝利する! (53)
 7. Robert Corvus / Grauwacht / 薄明の見張り (51)
 8. Matthias Falke / Kampf mit den Tloxi / トロクシとの戦い (46)
 9. Harald Martenstein & Tom Peuckert / Schwarzes Gold aus Warnemünde
    / ヴァーネミュンデ産・黒いカネ (39)
10. Leif Randt / Planet Magnon / 惑星マグノン (36)
X. 該当作なし (7)
※投票者58名

短編部門 Beste deutschsprachige SF-Erzählung:

1. Karsten Kruschel / Was geschieht dem Licht am Ende des Tunnels?
    / トンネルの終点で光に何が生じるか? (109)

2. Christian Endres / Out of Memory / アウト・オブ・メモリー (103)
3. Michael Marrak / Das Lied der Wind-Auguren / 風卜の歌 (75)
4. Uwe Hermann / Versuchsreihe 13 / テストナンバー13 (70)
5. Uwe Post / Cyber Space Pirates Yo-Ho!
    / サイバースペース・パイレーツだよほほい! (68)
6. Jacqueline Montemurri / Sonnenmondfinsternisstern / 日月蝕星 (47)
7. Gard Spirlin / Robowrite / ロボライト (31)
8. Kilian Braun / Überwachung dringend empfohlen / 喫緊に監視を推奨 (26)
X. 該当作なし (7)
※投票者52名

受賞作は、日本でも書評を書いている方がおられた。e-ブックだと、輸入の手間いらずで読めるから、案外多くの人が読んでいるのかも。
……テキトーなこと書けないなあ(笑)

海外作品部門 Bestes ausländisches Werk zur SF:

 1. Neal Stephenson / Amalthea / Seveneves / 7つのイヴ (77)
 2. China Miéville / Das Gleismeer / Railsea / 軌条の海 (76)
 3. Ann Leckie / Die Maschinen / Ancillary Justice / 叛逆航路 (75)
 4. Jo Walton / Der Tag der Lerche / Ha’penny / 暗殺のハムレット――ファージング2 (57)
 5. Claire North / Die vielen Leben des Harry August
    / The First Fifteen Lives of Harry August
    / ハリー・オーガストの最初の十五生 (42)
 6. Jeff VanderMeer / Southern Reach Trilogie / Southern Reach Trilogy
    / サザーン・リーチ三部作 (42)
 7. Peter F. Hamilton / Der Abgrund jenseits der Träume / The Abyss Beyond Dreams
    / 夢のかなたの深淵 (39)
 8. Lauren Beukes / Moxyland / Moxyland / モキシーランド (37)
 9. Monica Byrne / Die Brücke / The Girl in the Road / ガール・イン・ザ・ロード (25)
 9. Michael J. Sullivan / Zeitfuge / Hollow World / ホロウ・ワールド (25)
11. Emily St. John Mandel / Das Licht der letzten Tage / Station Eleven
    / ステーション・イレブン (20)
X. 該当作なし (5)
※投票者45名

受賞作『7つのイヴ』の原題が回文だとゆーのはノミネート時に書いたが。得点が7のゾロ目ってのは、なんの偶然だろうか(笑)

■公式サイト:Kurt Laßwitz Preis