第22シュタッフェル:アルコン覚醒

公式サイトNewsによると、ローダンNEOの次期シュタッフェルのタイトルが〈アルコン覚醒(Arkon erwacht)〉に決定したとのこと。220巻~229巻の予定。

現在、コンパレータの惑星ラシャトめざして出発したローダンたちは、途上《ファンタジー》が難破して悪戦苦闘中かつ〈ダークライフ〉に関する情報収集中であるが、そこからアルコン帝国再登場(215巻のタイトルが『帝国の使節』である)がどうからんでくるのか。

女帝シータさんの復権はテラのおかげでもあるので、一応友好国扱いかなあと思いつつ、そのわりには、宇宙チェスではブルー族さえ手伝ってくれたのに、アルコンの名前聞かなかったなあと思うだに、政変起こってておかしくない。
ヘフト版も、シータさん即位→暗殺はサイクル間の闇で出番がなかった(ただしヘフト版シータさんは軍人さん&アトランの恋人だったので、それ以前には若干活躍もあった)ことを考えると、新皇帝としてボスティクが登場しても全然おかしくないのだ(笑)
#まあ、読んでないから勝手なこと言ってるけども。

これまた勝手な憶測だが、第4期が〈ダークライフ〉編として、アルコンに敵にまわられると非常にやっかいなところではあるけれど、じゃあダークライフに浸蝕されたもの同士、コンパレータの助けを待つのでは再登場する意味もない。
やっぱり、太陽系連邦ないしコンパレータに進軍するしかないよーな。どうかな。

■公式News:»ARKON ERWACHT« BEGINNT IM FEBRUAR 2020

ファンタスティーク大賞2019年受賞作一覧

少々遅くなったが、ファンタスティーク大賞2019の受賞作を。

ファンタスティーク大賞は、書籍・コミック・TV・ラジオ・映画等の媒体を問わず、SF・ファンタジー・ホラー・ミステリ等様々なジャンルを包含した“ファンタスティーク”全般を扱うニュースサイトPhantastik-Newsの読者投票によるプライズである……が、【亀】マークがついたり、受賞作一覧をきっちり掲載していなかったここ数年のあいだに、Corona Magazine及びPhantastisch!との共催になっていた。今回の投票に先だって公式サイトが模様替えをおこなったが、これもCorona Magazineのサイトと同じサーバーに移行したみたい。

Corona MagazineはVerlag in Farbe und Bunt(カラーかつカラフル出版、かな)が2014年から隔月刊行しているSF・ファンタジー中心のオンライン・マガジンで、Wikipedia(de)によると、定期購読者8800名のドイツ最大手SFオンライン誌とのこと。
一方のPhantastisch!は2001年から季刊で刊行されている業界紙(現在の版元はAtlantis-Verlag)。編集長のクラウス・ボールヘフナーは、ペリー・ローダン・ファンツェントラーレの創設者のひとりで筋金入りのファンであり、90年代後半からVPMのマーケティング関連も担当している。また、このPhantastisch!の刊行について、二度にわたりラスヴィッツ賞の特別部門で表彰されている。

なんとなく、ニュースサイト読者によるファン投票、というイメージが強いファンタスティーク大賞(個人的感想です)だが、2017年・2018年は500ユーロの賞金もついたとかで、だいぶ商業色が濃くなってきたような。
そして、以前は公式サイトの掲示板でショートリストにノミネートされた作品の順位がわかったのだが(獲得票は不明)、最近では受賞作のみの発表となっている。ちと残念。

さて、その今年の受賞作一覧は下記のとおり:

長編部門 Bester deutscher Roman:

Nicole Böhm / Das Vermächtnis der Grimms – Wer hat Angst vorm bösen Wolf
    / グリムの遺産――悪い狼を怖れるのは誰?

実際読んでみると、当然ながら、紹介文等から推測されたものとは、中身がだいぶちがった(笑)

13世紀のインド、ナブラ渓谷にひっそりと暮らす8名の男女がいた。“マサリ”と称する彼らは、物語を紡ぐもの。不死なる修道士たちの執筆した物語は、聖なる神殿からあらわれる女性〈ムーン〉の承認を得て、広く人界へとひろまっていく。長老のイサが書いたある物語はグリム兄弟の集成の中で『ルンペルシュティルツヒェン』と呼ばれ、まだ若いカサジュの作品は中国に伝わり『葉限』と言いならわされるようになった。彼らは人の世の幻想のゆりかごで生きてきた――だが、ひとりの行き倒れた旅人を救ったことから、マサリの結束が崩れ、ある呪いが解きはなたれてしまう。それは、彼らの物語によって生み出された幻想の国アバリオンにも影響を及ぼし、呪われたナイフを手にした若者アッシュは、やがて〈ムーン〉に対立する存在を創り出すことになる。

現代のフランクフルト。クリスティン・コリンズは、兄ブレイデンによって旅行先のニュージーランドから呼び出されていた。
ブレイデンはFBIに所属し、目下、各国諜報機関共同で進行中のあるプロジェクトに参画していた。ヨーロッパを中心に多発する殺人・変死事件の原因究明である。突如として凶行に及んだ者たちは、童話の一節を歌うように告げた後、心臓発作で倒れる。多くの事例は慎重に秘匿されていたが、すでにネットでは〈グリム・マーダー〉として噂が噂を呼んでいた。
クリスが呼ばれたのは、彼女と兄だけが知るその異能――行間から書かれざる真実を知る能力、物語を映像として体験する能力のためだった。〈狼〉の所在をつかみ、アバリオンへの道を見出すために、クリスの力が必要なのだ。
事実、その直前グリム・マーダーのニュース映像を見たクリスは、ある幻覚を体験していた。死屍累々たる曠野。たちこめる死臭。ひとりの女が言う。『グリムには殺すことしかできません。マサリは失敗しましたが、十分に強ければ、あなたにはできる』一粒の種を握らせて、『はじまりにして終わり。時がくればわかるでしょう。グリムもあなたに気づいています。闘いなさい』

かくてはじまる〈黒狼〉との闘い――一癖も二癖もある作戦チームのメンバーとの諍い――そして、背後には数百年前からつづくマサリの陰謀……うん、もう計略というより陰謀が。どうやらクリスにはマサリの血が流れているらしい。それも生け贄目的で。
舞台を北米に移した次巻『鏡よ鏡』が完結編らしいけど。生き残れるかクリス。

短編部門 Beste deutschsprachige Kurzgeschichte:

Markus Heitkamp / Housten hat Probleme / ヒューストン問題あり

長編部門ノミネートの『ヒューストン・ホール』もアメリカはヒューストンではなかったのだけど。こちらもちがった(笑) 主人公の名前がヒューストンだったのだ。

体育大学に通うレイラ・ロットブラムさんが帰宅すると、家が燃えていた。消防士たちが救助活動中。わたしのおちびさんたちが! 1、2、3、4、5、6、7、8……足りないわ! 慌ててとってかえした消防士が火中から救い出したのは――。「ヒューストン!」

主人公の名前はヒューストン。インコである。鸚哥。
ヒューストン君、あるものに非常に憧れていた。この作品が収録されているのは短編集『P-ファイル』……“フェニックス文書”である。
不死鳥は、灰の中から蘇る。ここまで書けば、あとはわかるな?(爆)
#再犯注意w

国際部門 Bester internationaler Roman:

Holly Black / Elfenkrone / Tithe: A Modern Faerie Tale / 十分の一税

新人部門 Bestes deutschsprachiges Romandebüt:

Christine Weber / Der fünfte Magier: Schneeweiß / 五番目の魔法使い:雪白

■ファンタスティーク大賞公式サイト:deutscher-phantastik-preis.de
■Wikipedia:Corona Magazine
■Wikipedia:Phantastisch!

銀本タイトル2020

公式サイトNewsで、来年2020年の銀本タイトルが公表された。

149. Der Einsame der Tiefe / 深淵の隠者
150. Stalker / ストーカー
151. Sternenfieber / 星々への熱狂
152. Die Raum-Zeit-Ingenieure / 時空エンジニア

銀本(Silberbände)は、ペリー・ローダン・ヘフトを合本化・再編集したもので、3月・5月・9月・11月の年4回刊行。19巻までをフォルツ、80巻までをホフマン、以降をフーベルト・ヘーンゼルが再編集を担当している。
1巻あたりの分量はヘフト版6話程度。必ずしも1話すべてが1巻に収録されるわけでもなく、収録話数はかなり変動する。また、再編集の際にエピソードの取捨選択がなされ、金星のジャングルとか、グレイビーストの流刑囚とか、プロフォスの叛逆とかがカットされているのは、過去の記事でも言及したとおり。

ヘーンゼルは、クロノフォシル・サイクルについては比較的“時系列順”へと再編集している感じ。
現在最新巻の148巻『ドリーマーの力』は、前巻『サイコフロスト』の末尾、1234話「海賊放送局アケロン」のエピソードを受けた〈警告者〉探索編からヘフト版サイクル中盤のクライマックス、クロノフォシル・テラをめぐる攻防を描くが、これが1241~1246の全6話収録である。

149巻がおそらくサイバーランド編5話+α、150巻が1251~1257の〈最後の会戦〉編、151巻がエデンII編、152巻がヴァゲンダ編から1250話「時空エンジニア」(編集次第では1269~1272話のフロストルービン帰還編も)だと思われる。1235話「エデンの電光」は149巻か151巻か。
1250話は、当時も、なんか深淵編だけやけに時間進んでない?という話はあった。影の感化力……ハヤカワ版だとグレイ作用だっけ?の侵蝕が限界まで進んでから、ストーカー(当時よりだいぶ、悪い意味が拡散したけど、訳語どうすんのかなあw)登場からのエレンデュラ編、エデンII編で、だいじょうぶかと思ってたら、フロストルービン帰還でローダン側の話が追いついたので、苦笑した記憶がある。再編集で、そのあたりが均される感じだ。

ただ、このへん、実はもうすぐハヤカワ版にも登場する変なヒト(笑)が、深淵の地とエデンII、両方に顔を出すので、ヘーンゼル大変そうだなあと……。
クロノフォシル・サイクルはもう30年以上前、エーヴェルス先生が大暴れしていた頃である(爆)

■公式News:DIE PERRY RHODAN-HARDCOVER IM JAHR 2020