カンターロ・サイクル予告/銀河系に還る

明日10月18日にハヤカワ版699巻『炎の嵐』が発売になる。タルカン・サイクル、宴もたけなわ。アフ=メテムとの決戦である。
さて、そのタルカン・サイクルは次巻前半、1399話「エスタルトゥ」で完結……と相なるのだが。過去記事等でも書いたとおり、不評のため、急遽打ち切り。前巻前半、1395話「戦闘部隊ラグナロク」は原稿アップ後に書き直したというから、かなり切羽詰まってからの内容変更である。新サイクルの宣伝なども、当然まるでやってこなかった。いやLKSとか、付録レポート内で掲載した草案作成関連記事で“匂わせ”程度はしていたが、それは当然、路線変更前の中身であった。

そして、1399話の読者とのコンタクト・ページをまるまる使って、言い訳と予告をぶちあげたわけ(笑)
「〈それ〉サイクルと言ったな、あれは嘘だ」
「誕生史とかも、やらないよーん」
みたいな弁解後に、ほぼ見開き使った予告記事「1400話からの新サイクル」が、以下となる。サイクル名も未発表(たしか、半年後くらいのLKSで読者の質問に回答したはず)なので、この記事のサブタイトルをとって、仮称・銀河系に還るサイクルだった。かっこいいので、サイクルジンのタイトルにも使用したw
ぶっちゃけ、1418話あたりまでのあらすじ同様なので、いやだ!わたしは知りたくない!という方はまたの機会に。

銀河系に還る / Zurück in die Milchstraße

ついに起こらざるをえないことが起きた。皆が怖れ、そうはならぬよう願っていたことが。
ハンガイ銀河のタルカンから通常宇宙への転送をはじめとする多くのドリフェルへの干渉は、もはやそのようなことが起こらないよう、コスモヌクレオチドを発作的に“店じまい”させるにいたった。自己防衛、ひいては宇宙モラル・コード防衛のための対処といえよう。
高次の秩序勢力、すなわち〈それ〉やエスタルトゥを含む超知性体やコスモクラートは、モラル・コードのマスターを自認し、そのうちに宿る力を思うがまま、自在にあやつれると信じた。第三の究極の謎の回答を知らぬというのに。だが、大自然、あるいは自然じねんの宇宙秩序とでもいうべきものは、自身と宇宙構造を維持・再生するために逆襲した。
そしてそれこそ、〈システム〉がローダンと仲間たちの前に示し、おそるべき現実となった回答なのだ。ドリフェルの作用範囲たる〈5000万光年の天球〉全域に影響を及ぼす、恐怖の宇宙的大破局にいたった。
タルカン艦隊の14隻は、説明しがたい宇宙的力に捕らわれ、停滞フィールドのなか凍りついて見知った世界からもぎとられ――そして、停滞フィールドから解放されたとき、まったくことなる環境にいた。
ペリー・ローダン、アトラン、レジナルド・ブル、その他タルカンへ突入した艦艇の乗員たちは、悪夢のなかにいる自分を見出すのだ。
彼らは自問する。ここはそも自分たちの宇宙なのか。しかし、どれほど幻想的で、異質で、説明がつかずとも、明確で誤解しようのない回答が存在した。
そう、ここは彼らの、通常宇宙なのだ!
そして驚くべきことに、彼らは本来の生存圏にいた。〈それ〉の力の集合体、局部銀河群の銀河。銀河系、ピンホイール(ハヤカワ版:三角座銀河)、アンドロメダ――そして、ハンガイ銀河。
――ただ、そこはもはや、彼らの知る局部銀河群ではなかった。そして、〈それ〉の生存のきざしはない。失踪したか、あるいは滅びたか。
――高次秩序勢力はなおも力ある存在なのか、それとも自らの解きはなった力に押し流されてしまったのかという疑問も生じる。
――宇宙は、少なくとも局部銀河群は、完全にタガがはずれてしまっていた。
――破局の影響をまぬがれたものは、どこにも存在しなかった。
局部銀河群ではカオスが解きはなたれたのだ。銀河系や隣接するマゼラン星雲を含むあらゆる銀河で、暴走するハウリによって開幕したおそろしい戦乱が吹き荒れ、次のような状態にいたった。
――グラド、マークス、ピンホイール・カルタン人をはじめとする多くの種族が孤立状態に引きこもった。
――そして、ハンガイの文明はストレンジネス・ショックの長期作用抜きでも退行し、原始状態に帰った。
――カンサハリイヤは数十万の小国家群に分裂した。
ローダンと友人たちはゼロからはじめなければならない。彼らのものでありながら、自分が異邦人のなかの異邦人であると気づかざるを得ない世界で。一歩ずつ、手探りで彼らは銀河系へと進む。秘密のヴェールを一枚ずつ解き明かし、ついに思い知るのだ。ここに彼らの居場所はないのだと。

彼らはおのれの宇宙のなかの異物。
銀河系は彼らを望まない。
なぜなら銀河系は閉ざされた、堅牢に封鎖された、昏い、謎に満ちた場所になっていた。
立入禁止! 封鎖エリア!
ペリー・ローダンの名は忘れ去られ――
ただ、ポスビらわずかな者たちに語り継がれる伝説でしかなかった。

ローダンと友人たちは、艱難辛苦のなか手探りで前進せざるを得ない。彼らの目標、銀河系の秘密の解明にむかって。モザイクをピースごとにかき集め、しだいに事態の全体像をつかんでいく。だが組み合わされたモザイクは歪んでおり、ひとつ回答を得るごとにさらなる質問が投げかけられるのだ。
希望の最初の手がかりは〈四腕の予言者〉のシュプール。道筋は二百の太陽の星へといたる。だが、そこはポスビのいない世界だった。
銀河系への帰途は、マークスの宇宙駅、二百の太陽の星――ポスビのいない――、そしてポルレイターの援助の望めるM-3へと続く。
しかし彼らは人類やギャラクティカーとの関わりを拒むのだった。ただ、漠然とした手がかり、アムリンガルと密接な関係があるらしい、〈過去の支柱〉という示唆だけが与えられる。
続く、〈サトラングの隠者〉との出会い。彼は古き友だが、その素性が知れたのは、すべてが手遅れになってからのこと。
ローダンら故郷を追われた者たちの道はマゼラン星雲のグラドのもとへ。だが、グラドはローダンが彼らの故郷銀河をクロノフォシルとして活性化したことへの感謝など知らぬかの対応。事態の背景など知らぬと主張する。だが、何かを隠したいのは明らかだった。
たとえば、勢力をのばしつつある、まだ若き宇宙航行種族ベカスとのコンタクト。そしてその庇護者――宇宙の遠い領域からドリフェルの破局によって誘き寄せられ、不透明なゲームを演じる強大な未知者たち。
そのつながりで、新たな名前が浮かびあがる。畏怖をもって囁かれ、多くの推測と興奮を呼びさます名称:〈カンターロ〉
このサイボーグたちは何者か?
いかなる目的を追っているのか?
その存在の秘密とは?
そして、なにより:その優れたハイテクをどう使うつもりなのか?
ローダンは〈ブラックホールの支配者たち〉(*)の存在を知る。星の遺骸の信じがたい力をあやつる術を知り、人類には果たせずにいた「アインシュタイン=ローゼン橋」を実現した者たち。だが、これらすべての知見でも足りない。それでは銀河系への、テラへの扉を開けないのだから。
ローダンはやがて〈過去の支柱〉へと挑み、そこで彼を死んだと思っていたものと遭遇し、旧交を温める。だが、彼の渇望する答えは、〈過去の支柱〉を通過することでのみ得られる――スキュラとカリュブディスのはざまを抜ける危険なオデッセイだ。
ペリー・ローダンと友人たちがその企てに成功し、銀河系に還ることを成し遂げたとき初めて、燃えるような疑問への回答が望めるのだ:

地球はまだ存在するのか?
人類は?
銀河系の他の種族はどうなった?
〈それ〉に何が起こり、なぜ超知性体はその庇護の手を力の集合体に――人類に――差し伸べないのか?
謎に満ちた銀河系の支配者たちとは何者?
いかにしてテラナーと兄弟種族の銀河を強固に封鎖し、誰もたどりつけず――出られないようにしたのだ?

無論、同様の疑問はまだまだある。たとえば、エスタルトゥ十二銀河に残った者はどうなった/どうしているのか――イホ・トロトはM-87でいかなる運命をたどったのか――砕けた《ナルガ・サント》の残り4/5はどこにあるのか――どれほど苦痛に満ちた試練をゲシルが耐えねばならなかったか……等々。
だが、それらはここにふさわしくない。占者はすでに多くを語りすぎており、ペリー・ローダンたちの未来を読み取ったタロットをしまい込んだのだ。

*)〈ブラックホールの支配者たち〉の名称は、おそらく〈回廊の主人たち〉に差し替えられたと思われる。

カンターロ・サイクル簡易レキシコン

昨日に引き続き、カンターロ・サイクルの情報。内容紹介の際、主な用語はこう訳したよ、という。一部若干手直ししてるけど。
当然ながら、ネタバレになる部分もあるので、避けたい向きはブラウザバックで。

A

  • Absoluter Stillstand …… 〈絶対停止〉状態アブソリュート・スティルスタンド。シールドされていないハイパー機器をブロックする。
  • Abstill …… アブスティル → Absoluter Stillstand
  • Abstraktspeicher …… アブストラクト・メモリ。アムリンガルの年表の〈概要記憶装置〉。
  • Advok …… ベンゴシアドヴォク。とあるフランス革命時代の弁護士(Advokat)の名を偽名にしていた人物。
  • Amagorta ……  〈アマゴルタ〉。アマレナが隠遁したとされる場所。銀河系中枢部のブラックホール。
  • Amarena …… アマレナ。ヴィペルターとエスククエル人が合流した種族の自称。「民族」の意。
  • Amimotuo …… 〈アミモテュオ〉。アムリンガルの年表のアブストラクト・メモリ。一抱えくらいのデータ・クリスタル。
  • Amringhar …… アムリンガル。謎多き〈年表〉の所在地。
  • Anoree …… アノレー。ネイスクール銀河の「星の暗黒回廊の管理種族」。
  • Archäonten …… 〈始祖〉。アノレーらによるアマレナの尊称。
  • Assu-Letel …… アス=レテル。ヘクサメロンの〈清浄の領主〉。

B

  • Báalol-700 …… バアロル=700。1149年の「700周年」に向けて製造中のアンティ・クローン。
  • Bekassu …… ベカス族。マゼラン星雲で勃興したコウモリ型種族。大破局から救った「神々」を尊崇する。
  • Bionten …… バイオント。遺伝子実験の結果「廃棄処分」とされたクローンたち。
  • Bliss …… ブリス。荒廃した地球でローダンの出会う少女。浮浪児集団のボス。
  • Blitzer ……  雷撃者ブリッツァー。ドリフェル・ショックからまもなく銀河系にあらわれた、神出鬼没、“雷撃”ブリッツシュラークと呼ばれるハイパーエネルギーの一撃で惑星を壊滅させる、謎の襲撃者。英語のブリッツァーはストリーキングらしいw
  • Buch Log …… ブック・ログ。惑星ブガクリスの山人に伝わる《バジス》の航宙日誌。

C

  • Cantaro …… 〈カンターロ〉。ハウリとの百年戦争に揺れる局部銀河群にあらわれ、動乱を鎮めたとされるドロイド種族。
  • Chronopuls-Wall …… 〈クロノパルス・ウォール〉。銀河系に接近する生命も機械も狂わせる謎の障壁。
  • CILADA …… 〈シラダ〉。新銀河暦9世紀頃に存在した抵抗運動組織。名称はポルトガル語で、「罠」。

D

  • Deftra-Feld …… デフトラ・フィールド。デフレクターとフィクティヴ転送機の融合した、ある星系を隔離するバリア。
  • DORIFER-Schock …… 〈ドリフェル・ショック〉。新銀河暦448年前後の事件の総称。
  • Drakisten …… ドレイキスト。ドレイク機構のメンバーの通称。
  • Dreizackschiff …… 〈三叉船〉。ブルー・ナックの操る、ポセイドンの三叉戟を思わせる形状の宇宙船。
  • Droid …… ドロイド。アンドロイドというか、今回は「サイボーグ」の言い換えと理解すればいい。
  • Druithora …… ドルイトラ。M-87銀河の中枢部イディオムによる名称。
  • Dschufar ama Sunnuh …… ジュファル・アマ・スンヌー。イホ・トロトの同行者となる、ハンガイ由来の謎の人物。

E

  • ELYSIAN …… 《エリュシアン》。タフン所属のメド・シップ。正篇・外伝と数奇な数百年を送る。
  • Eremit von Satrang …… サトラングの隠者。銀河障壁の外、惑星サトラングから「銀河系の新たな支配者たち」との闘争を呼びかける、その正体は……。
  • Eskuquel …… エスククエル人。飛行都市で宇宙を放浪するヴァウペルティアの末裔。 → Amarena
  • Ewigkeitsschiff …… 永遠の船。さまざまな惑星からベカスを徴用するロボット船、ベカスにとっては神の船をこう呼ぶ。

F

  • Freihändler …… 自由商人。銀河障壁外の抵抗運動組織。「自由を商うもの」か「自由にふるまうもの」かは不明。
  • Friedenssprecher …… 平和スポークスマン。アノレーが設置した、カンターロへの呼びかけ自動放送局。
  • Funkwall …… 通信障壁。銀河系内外のハイパー無線交信をシャットアウトする。

G

  • Gastropoide …… 腹足類ガストロポイド。ナックのようなナメクジ型種族の総称。
  • Geisterschiff …… 幽霊船ゴーストシップ。サトラングで初めて遭遇する、ぼんやりしたエコーしか探知できない“生命盗人”の船。
  • General …… 将軍。カンターロの階級で、戦略家の下、一般兵の上。
  • Genfabrik …… 遺伝子ファブリ。銀河系各地につくられたクローン工場。
  • Genmüll …… 遺伝子廃棄物。 → Bionten
  • Gevonia …… ジェヴォニア。かつてリバルド・コレッロの拠点だった惑星。過去編(新銀河暦9世紀)にて登場。
  • Giga …… 〈ギガ〉。シミュセンスのネットワークを遡り、さらにタイタンから生還したとされる伝説の人物。
  • Goliath-700 …… ゴリアテ=700。1149年の「700周年」に向けて製造中のシガ人クローン。
  • Gurrads …… グラド。マゼランの獅子人間。

H

  • Herren der Straßen …… 〈回廊の主人たち〉。カンターロを支配するとされる。歴史のはざまに点在する様々な名前から、その実態は杳として知れない。
  • Humanidrom ……  〈ヒューマニドローム〉。新銀河暦800年に建造が発表された、惑星ロクフォルトをめぐる巨大な宇宙ステーション。当初は「銀河諸種族の博物館」になるとされた。 → Werkstatt der Sucher
  • Hundertsonnenwelt …… 二百の太陽の星。ポスビが予言者とともに去った後、委託されたグラドが管理している。
  • Hyguphoten …… ヒグフォト。「ヒポキサンシン=グアニン=燐化ボシル転移種」の略で、エルトルス人を元にした強化クローン。

I

  • Imperium von Karapon …… カラポン帝国。ハンガイ=カルタン人の分派カラポン人の星間帝国。
  • Invitro …… インヴィトロ。クローンの別称。
  • Invivo …… インヴィヴォ。胎生、すなわち旧来の生殖により生まれた生命。

J

  • Juwel von Mimoto …… 〈ミモトの宝玉〉。〈暗黒のキューブ〉と合わせて星の暗黒回廊の星図をなすとされる。

K

  • Karaponiden …… カラポン人。ハンガイ=カルタン人の分派。
  • Klirr-Klang-Gott …… クリル=クラン神。シミュセンスを体現する神として伝承される存在。
  • Konstrukteure des Zentrums …… 中枢部の設計者。M-87銀河のカースト制度の頂点。
  • Kontrollfunknetz …… 制御通信網。生のインパルス、死のインパルスを媒介する。

L

  • Lafsater-Koro-Soth …… ラフサテル=コロ=ソス。ポルレイターのスポークスマン。
  • Lokale Gruppe …… 局部銀河群。最近は、また局銀河群呼びになってきた感も。

M

  • Machraban …… マハラバン。アノレーがアマレナを尊崇する呼び名。「旧主」の意。
  • MERZ …… MERZメルツタイプの艦船、と使用する。多目的用途(MEhRZweck)、の略。
  • Monos …… 〈モノス〉。〈回廊の主人たち〉の存在を知って焦るローダンに挑戦状をたたきつけてきた敵。添付された細胞片のDNA分析の結果、“母”が消息不明のゲシルと判明。由来は「主人たち」(複数)と対蹠的な「ワタシはキミの敵」(単数)からのコードネーム。
  • Multitasker …… マルチタスカー。ドリームハンターらが使用する、シミュセンスに埋没しないための機器。

N

  • Neyscam …… ネイスカム。ネイスクールの公用語。
  • Neyscuur …… ネイスクール。銀河系から5000万光年かなたのNGC7331銀河。アノレーの故郷。

O

  • ODIN …… 《オーディン》。新銀河暦490年に就航した、MERZタイプの巡洋戦艦オーディン級一番艦。長らくデイトンの旗艦、後ローダンの乗艦に。
  • Organisation Drake …… ドレイク機構。自由商人の分派で、名称は海賊フランシス・ドレイクから。
  • Ortonator …… オルトネーター。カンターロの心臓に遺伝子操作でつくられた第5の心室。実は自爆装置……。

P

  • Pedrass Foch …… ペドラス・フォッシュ。ドレイキストのひとり。
  • Perle Moto …… 〈モトの真珠〉。カラポン皇帝が求める謎の宝物。名称がアレとかコレと類似しているが、元の所持者は実は……。

R

  • Raum-Zeit-Falte …… 時空褶曲しゅうきょく。空間をたわめてマイクロ宇宙を作り出す技術。
  • Romulus …… 〈ロムルス〉。正体不明の〈ヴィダー〉リーダー。

S

  • Sashoy-Imperium …… サショイ帝国。ハンガイ=カルタン人の分派。
  • Schwarze Sternenstraßen …… 〈星の暗黒回廊〉。太古〈回廊の主人たち〉が建造したブラックホールを介した転送網。
  • Schwarzer Kubus …… 〈暗黒のキューブ〉。〈ミモトの宝玉〉と合わせて星の暗黒回廊の星図をなすとされる。
  • Simusense …… 〈シミュセンス〉。疑似体感ネットワークとか当時はいろいろ苦慮したが、要はアクセスした者はヴァーチャル世界〈ドリーム・テラ〉にダイヴ! ただしマルチタスカーをつけていないと、夢に没入して目がさめず、本体はロボットに自動介護される状態に。
  • Stratege …… 戦略家。カンターロの階級(最上位)。
  • Supremkommando …… 最高司令部。多くの将軍、戦略家からなるカンターロの出世の頂点。

T

  • Tarkan-Verband …… タルカン部隊。タルカン艦隊(Tarkan-Flotte)とも。Verbandは軍事用語では部隊、集団。
  • Todesimpuls …… 死のインパルス。オルトネーターがこれを受信すると大爆発。
  • Traumhelfer …… ドリームヘルパー。マルチタスカーを持ち、「夢見る権利は平等」とハンターと抗争中。
  • Traumjäger …… ドリームハンター。マルチタスカーを持ち、高品質な夢を求めて人間狩り。2000年を生きた某テラナーの夢は、そりゃあ上質で……(笑)

V

  • Vierarmiger Prophet …… 〈四腕の予言者〉。ローダンの死の噂を否定し、ポスビを扇動して旅立ったその人とは……?
  • Viperter …… ヴィペルター。ヴァウペルティアの末裔(惑星定住組)。エスクエル人と合流し、新たな種族アマレナとして宇宙へと旅立つ。
  • Virenwall …… 〈ウィルス・ウォール〉。コンピュータ・ウィルスが艦船を行動不能に。あとは撃沈するだけの簡単なお仕事。

W

  • Wahnsinnsbarriere …… 発狂バリア。 → Chronopuls-Wall
  • Werkstatt der Sucher …… 〈探求者の工房〉。現在、ナックの巣窟となったヒューマニドロームのこと。
  • WIDDER …… 〈ヴィダー〉。「雄羊」「破壊鎚」の意味を持つ抵抗運動組織。

Z

  • Zeittafeln von Amringhar …… 〈アムリンガルの年表〉。エラートらが探索を命じられた謎だらけの代物。
ダールショルさん(□虚)

なんというかね……このサイクル、かなりおもしろいのよ。695年後の変わり果てた未来。ツテをたどって銀河系へ帰る苦難の道のり。倒れる味方。絶望のなか、思いもよらぬ再会もあったり。
一方、敵の側でも、アイデンティティを喪失してorzるやつもいれば、ピンチをチャンスに変えて出世街道をばく進するやつもいる。そして、えてしてそーゆー時に落とし穴が待っているものでw
でも、それも翻訳がちゃんとしてればの話なんだよなあ。いろいろ不安だなあ。

カンターロ・サイクル各話タイトル+仮訳

ハヤカワ版がちょっとアレなので、サイクルジン『銀河系に還る』のとき作ったものに、若干手を加えたものをアップしておく。将来的に、タイトルリストのページができたら削除するつもりだが、予定は未定。

  1. Kurt Mahr / Götter der Nacht / 夜の神々
  2. Arndt Ellmer / Der Herr der Trümmer / 残骸の主
  3. H. G. Ewers / Die Drachenwelt / 竜の惑星
  4. Marianne Sydow / Die fliegenden Menschen / 天翔ける山人
  5. K. H. Scheer / Diebe aus der Zukunft / 未来からの盗賊
  6. H. G. Ewers / Die Erben der Posbis / ポスビの継承者
  7. Robert Feldhoff / Barriere im Nichts / 虚空の障壁
  8. Clark Darlton / Der Eremit von Satrang / サトラングの隠者
  9. Ernst Vlcek / Ein Tropfen Ewigkeit / 永遠のひとしずく
  10. Arndt Ellmer / Sucher in M3 / M-3捜索隊
  11. Kurt Mahr / Der Droide / ドロイド
  12. Peter Griese / Eiswelt Issam-Yu / 氷惑星イッサム・ユー
  13. Marianne Sydow / Der Pirat von Magellan / マゼランの宙賊
  14. H. G. Francis / Enklave Chronopuls-Wall / クロノパルス・ウォールの飛び地
  15. K. H. Scheer / Der letzte Aufbruch / 最後の出撃
  16. Robert Feldhoff / Die Spur des Propheten / 予言者のシュプール
  17. Arndt Ellmer / Das Gebot der Götter / 神々のおきて
  18. Clark Darlton / Flug in Richtung Ewigkeit / 永遠へむけて飛べ
  19. Kurt Mahr / Die Höhle des Giganten / 巨人の洞窟
  20. H. G. Ewers / Der Tod eines Cynos / あるサイノの死
  21. H. G. Ewers / Sternentore / 星の門スター・ゲート
  22. Ernst Vlcek / Zeitzeugen / 時の証人
  23. Ernst Vlcek / Die Tage der Cantaro / カンターロの日々
  24. K. H. Scheer / Wer ist Advok? / ベンゴシアドヴォクとは誰か?
  25. Kurt Mahr / Revolte auf Phönix / フェニックスの反乱
  26. H. G. Francis / Eine Falle für die Cantaro / カンターロへの罠
  27. Peter Griese / Daarshol, der Cantaro / カンターロのダールショル
  28. Marianne Sydow / Die Reise nach Ardustaar / アルドゥスタールへの旅路
  29. Robert Feldhoff / Wächter der BASIS / 《バジス》の監視者
  30. Arndt Ellmer / Hamillers Herz / ハミラーの心臓
  31. Arndt Ellmer / Hamillers Puzzle / ハミラーのパズル
  32. H. G. Francis / Das Humanidrom / ヒューマニドローム
  33. H. G. Francis / Fluchtziel Gevonia / 逃亡の終点ジェヴォニア
  34. Kurt Mahr / Blockadebrecher / 障壁破りブロケイド・ブレイカーズ
  35. H. G. Ewers / Station der Rätsel / 謎のステーション
  36. Clark Darlton / Im Halo der Galaxis / 銀河系のハローにて
  37. Robert Feldhoff / Die Bionten von Kyon / キョンのバイオントたち
  38. Marianne Sydow / Der Weg nach Bentu-Karapau / ベンツ=カラパウへの道
  39. Ernst Vlcek / Kinder der Retorte / 試験管レトルトの子ら
  40. K. H. Scheer / Agenten weinen nicht / 工作員は泣かない
  41. Ernst Vlcek / Deckname Romulus / 暗号名ロムルス
  42. Arndt Ellmer / Schwarze Sternenstraßen / 星の暗黒回廊
  43. Kurt Mahr / Die grauen Eminenzen / 灰色の枢機卿たち
  44. Arnst Ellmer / Die Flucht der BARBAROSSA / 《バルバロッサ》の逃亡
  45. Kurt Mahr / Legende und Wahrheit / 伝説と真実
  46. K. H. Scheer / Gensklaven für Uulema / ウウレマの遺伝奴隷
  47. Peter Griese / Robotersporen / ロボット胞子
  48. H. G. Ewers / Sturmwelt am Scheideweg / 岐路に立つ嵐の惑星
  49. Marianne Sydow / Der Kaiser von Karapon / カラポンの皇帝
  50. Marianne Sydow / Die Perle Moto / モトの真珠
  51. H. G. Francis / Die Herren der Straßen / 回廊の主人たち
  52. Robert Feldhoff / Die Siragusa-Formeln / シラグサ方程式
  53. Ernst Vlcek / Entscheidung am Ereignishorizont / 事象の地平の決戦
  54. Kurt Mahr / Der unbekannte Feind / 未知の敵
  55. Peter Griese / Psychoterror / 心理テロ
  56. H. G. Ewers / Kundschafter für Halut / ハルト偵察
  57. K. H. Scheer / Fremde in der Nacht / 夜の異邦人ストレンジャー
  58. Robert Feldhoff / Bomben für Topsid / トプシドに爆弾を
  59. H. G. Francis / Die Spur der Haluter / ハルト人の足跡
  60. Marianne Sydow / Der Dieb von Sira-VII / シラVIIの強盗
  61. Arndt Ellmer / Ellerts Botschaft / エラートのメッセージ
  62. Peter Griese / Der Friedenssprecher / 平和スポークスマン
  63. Robert Feldhoff / Operation Brutwelt / オペレーション培養惑星
  64. Ernst Vlcek / Geburt eines Cantaro / カンターロの誕生
  65. Kurt Mahr / Das Phantom von Phönix / フェニックスの幻影ファントム
  66. K. H. Scheer / Schach dem Klon / クローンに王手チェックメイト
  67. H. G. Ewers / Kontrakt mit Unbekannt / 未知との契約
  68. H. G. Francis / Historie der Verschollenen / 失踪者たちの歴史
  69. Marianne Sydow / Zentralplasma in Not / 中央大プラズマの危機
  70. Peter Griese / Impulse des Todes / 死のインパルス
  71. Arndt Ellmer / Der Arzt von Angermaddon / アンゲルマドンの医師
  72. Robert Feldhoff / Museum der Archäonten / 始祖の博物館
  73. Ernst Vlcek / Loge der Unsterblichen / 不死者たちの桟敷
  74. K. H. Scheer / Jagt den Terraner! / テラナーを狩れ!
  75. Kurt Mahr / Das Supremkommando / 最高司令部
  76. Clark Darlton / Auf Gesils Spuren / ゲシルの足跡をたどる
  77. Peter Griese / Drei gegen Karapon / カラポンに立ち向かう三人
  78. H. G. Ewers / Die Piratin / 女宙賊
  79. Marianne Sydow / Planet der Sammler / 蒐集家の惑星
  80. H. G. Francis / Prophet des Todes / 死の予言者
  81. Arndt Ellmer / Die Verbannten von Maahkora / マーコラの流刑囚
  82. Robert Feldhoff / Keine Chance für Raumfort Choktash / 宇宙要塞コクタシュ万事休す
  83. Kurt Mahr / Der Alleingang des Außenseiters / アウトサイダーの単独行
  84. Ernst Vlcek / In den Ruinen von Lockvorth / ロクフォルトの廃墟で
  85. Marianne Sydow / Der Tod eines Nakken / あるナックの死
  86. Peter Griese / Werkstatt der Sucher / 探求者の工房
  87. H. G. Ewers / Mission auf Akkartil / アッカーティルに待つ使命
  88. H. G. Francis / Rebellion in der Gen-Fabrik / 遺伝子ファブリの反乱
  89. K. H. Scheer / Söhne der Hölle / 地獄の息子たち
  90. Arndt Ellmer / Offensive der Widder / ヴィダーの攻勢
  91. Ernst Vlcek / Endstation Sol / 終着駅ソル
  92. Robert Feldhoff / Transit nach Terra / テラへの転移
  93. Robert Feldhoff / Das dunkle Netz / 暗黒の網
  94. Kurt Mahr / Das Gefängnis der Kosmokratin / 女コスモクラートの牢獄
  95. Peter Griese / Jagd auf Gesil / ゲシル狩り
  96. Arndt Ellmer / Die Generalprobe / 総演習
  97. Marianne Sydow / Die Paratrans-Mission / パラトランス作戦
  98. H. G. Ewers / Unternehmen Exitus / エグジタス計画
  99. K. H. Scheer / Rhodans Tod / ローダンの死
  100. Ernst Vlcek / Das Mondgehirn erwacht / 月面脳めざめる

障壁破りは「障壁突破隊」でもいいが、章タイトルとしてちょっと弱かったので。
レトルトは「蒸留管」だが、試験管ベビー的意味合いなので。
「工作員は泣かない」初登場のヤルト・フルゲンはちょい役のようだが、諜報関係の専門家としてアトランのアルコン復興活動に協力する等長らく活躍。後々、新USOの旗艦に名が冠される。
星の暗黒回廊は、ブラックホールを結ぶので、別に暗黒星街道でもいいんだけど。
〈回廊の主人たち〉は、いろいろ検討した結果、“主人”の訳がいちばん伏線に活かしやすいと判断した。
夜のストレンジャーは作中でフランク・シナトラの曲の話が出てくる。
抵抗運動組織ヴィダー(WIDDER)は「雄羊、おひつじ座アリエス」のことだが、「破壊鎚」の意味もある。当時はそれだけ調べるのにもひと苦労だった。
1498話はローダンが敵ラスボスとともに大爆発の中に消えて幕。