訃報:グードルン・パウゼヴァング

グードルン・パウゼヴァング(Gudrun Pausewang)
1928.03.03 – 2020.01.23

Spiegel等ドイツ各紙の報じるところでは、23日にドイツの女流作家グードルン・パウゼヴァングが、入居していた老人介護施設で亡くなったとのこと。享年91歳。

パウゼヴァングは1928年にボヘミアのヴィッヒシュタドル村(現チェコ、ムラドコウ)に生まれる。第二次大戦後、家族とともに西ドイツに亡命。教育学を学び教職につく。
南米のドイツ学校等で教鞭をとった後、1972年に帰国しヘッセン州東部のシュリッツに居をかまえた。

彼女の活躍は児童文学の分野で高く評価される(2009年にドイツ児童文学アカデミー大賞、2017年にドイツ児童文学賞特別賞で、そのライフワークが表彰されている)が、冷戦下のドイツで核兵器が使用された世界を描いた『最後の子どもたち(Die Letzten Kinder von Schewenborn)』や、チェルノブイリの放射性物質漏洩事故に触発された『みえない雲(Die Wolke)』等、社会的な主題を扱った作品も多い。
特に『見えない雲』は、1988年のドイツ児童文学賞・ドイツSF大賞・ラスヴィッツ賞を受賞し、2006年には映画化されている。
上記2作を含めて、邦訳も多数存在する。

今回のニュースを知ったのは、「悲しいお知らせです:これまでクルト・ラスヴィッツ賞長編部門の栄冠を勝ち取った唯一の女流作家が亡くなりました。」という、ローダン作家ロベルト・コーヴスのツイートだった。
彼女の作品を読んで育った世代の作家も多かろう。永年の活躍に敬意を表し、そのご冥福を祈りたい。

■Wikipedia:グードルン・パウゼヴァング
■Stuttgarter Zeitung:„Die Wolke“-Autorin ist tot

ライプツィヒでのサイン会

3月の12-15日にかけて、ライプツィヒ書籍見本市が開催される。
西のフランクフルト(秋)、東のライプツィヒ(春)と並び称せられるだけあって、情報も大量に流布していて、わたしのようなにわかには判別がつきかねる(笑)のだが、文学賞ひとつとってみても、ライプツィヒ・ブックフェア文学賞(Preis der Leipziger Buchmesse)、ドイツ児童文学賞(Deutsche Jugendliteraturpreis)、欧州相互理解のためのライプツィヒ書籍賞(Leipziger Buchpreis zur Europäischen Verständigung)、他に書籍つながりで世界で最も美しい本コンクール(Best Book Design from all over the World)等々……出るわ出るわ。

さすが17世紀まで遡れる歴史ある見本市。そして一方では、今年もMANGA-Comic-conが併催である。日本からも出展してるんだねえ。

プランクフルトの時、Wikipediaが“書籍見本市”→“ブックフェア”になっていると書いたが、翻訳に際しての表記揺れも多い。書籍見本市、ブーフメッセ、ブックメッセ、ブックフェア……。わたしみたく古い人間はともかく、やっぱり最近は、日本で通例の“ブックフェア”を使用するのが主流のようだ。

で、我らがローダン・シリーズも第2ホールH404で、サイン会やったりQ&Aやったりするらしい……。詳しいタイムテーブルは公式見てもらうとして。作家がミシェル・シュテルン、カイ・ヒルト、ルーシー・ガス、イラストレーターがシュルツにドレクスラー。〔予定〕
草案コンビは、さすがにいないか。

■公式News:PERRY RHODAN AUF DER LEIPZIGER BUCHMESSE 2020
■Leipziger Buchmesse公式:leipziger-buchmeese.de

新作家:デニス・マティアク

Amazonの発売予定によると、3054話「ヴェクイア最後の世界(Die letzte Welt der Vecuia)」を、デニス・マティアク(Dennis Mathiak)が執筆するらしい。

マティアクは1986年12月11日、ドイツ西部のゲルゼンキルヘン生まれ。
少年時代、父が本棚のディズニー・コミックの裏に隠していた(笑)ローダン・ヘフトを発見したのがSF初体験っぽい。451話からローダン読者になった(公式のプロフィール)そうなので、時期的に第5版の読者と思われる。2000話から初版も購読とか。

10代後半からファン小説の執筆をはじめ、2007年頃からPROCのオンラインで独自のSFシリーズ〈Thydery〉を発表。これにはシュテルン、ヘーレン、モンティロン、テムゼン等、後のローダン作家たちも参加していた。
同時期、2007年の第4回ウィリアム・フォルツ賞において「訣別(Abschied)」にて第1席を獲得している。
SF作家ワークショップ等にも足しげく通ったそうで。この際にできたスーザン・シュヴァーツらとの縁で、彼女が自前の出版社Fabylon-Verlagから出したSunQuestシリーズ中の一編を担当した(共著)のが、マティアクにとって最初の商業作品となるだろうか。その後、Bastei社のSFヘフト・シリーズ〈シュテルネンファウスト〉で2篇を執筆している。

ローダン・シリーズへの参加は2011年のアトラン-X(新歴史冒険譚ポケットブック)6巻執筆からで、以降、時折ローダンのミニシリーズでお声がかかるようになる。主として、上記SunQuestでご縁のあったシュヴァーツやウーヴェ・アントンが草案を担当したものだが、ローダンNEOでも第1期に2篇を執筆している。

……と、色々書いたが、なんか印象薄いな……と思ってつらつら考えるに。白状しよう、実はまだ1作も読んでなかったorz
ま、まあ、記念すべき通算50人目のローダン作家(正篇)は、期待の若手ということで、ひとつ。

Fabylon-Verlag:シュヴァーツが自作を出版するために1987年起業。現在も続いているのだからたいしたもの。
SunQuest:シュヴァーツ草案のSF+ファンタジー。2007年から隔月全12巻。ヴルチェク、アントンらローダン作家多数参加と同時に若手を登用したらしい。
STERNENFAUST:2005年から2012年にかけてBasteiより刊行のSFヘフト。全199話打ち切り。

■公式Info:DENNIS MATHIAK
■Perrypedia:Dennis Mathiak

3/25追記:公式サイトでも23日に報じられたが、これだとゲスト扱いかレギュラーか判別つかないよね……。

■公式News:DENNIS MATHIAK SCHRIEB EINEN PERRY RHODAN-ROMAN

訃報:眉村卓

眉村卓(MAYUMURA Taku)
1934.10.20 – 2019.11.03

共同通信等によると、SF作家の眉村卓(本名:村上卓児)が本日11月3日早朝、誤嚥性肺炎のため搬送された在阪の病院にて亡くなったとのこと。85歳。

ここに来られる方なら、説明の要などいらないだろう、日本SFを代表する作家のひとりである。二度にわたる星雲賞受賞作を出した〈司政官〉シリーズや、NHK少年ドラマシリーズで映像化された『ねらわれた学園』『なぞの転校生』など、枚挙にいとまがない。

個人的には、やはり少年ドラマシリーズの原案となった短編「名残の雪」が好きだった。
いまWikipediaを見ると、『幕末未来人』(1979年)だけじゃなくて、1994年にも映像化されてるんだな、これ。しかも映画化まで(『幕末高校生』)。え、映画版、コメディなのか……。

眉村先生、長い間のご活躍と、たくさんの作品に感謝を。
謹んでご冥福をお祈りする。

M. M. ターナー、草案チームに

ミハエル・マルクス・ターナーが共同草案作家に!
……とはいっても、ローダンではない(おい

現在Zaubermond社から単行本形式で刊行が継続しているDORIAN HUNTERこと、ホラー・ヘフト・シリーズの代表格、旧デーモンキラーの、である。

デーモンキラーも、そのうち改めて紹介したいと思ってはいるのだが、何分このシリーズ、出版履歴がかなり複雑なので、後回し後回しになってしまっている。
元々ヘフト・シリーズの草案はエルンスト・ヴルチェクが担当していたようだが、再版時には131話以降のストーリーが異なっている。90年代にZaubermond社で新作の刊行が開始された時点では、Dario Vandis名義で社主Dennis Ehrhardtがプロットを書いていたらしい(Edition DK)。
で、今世紀になって、シリーズ名を主人公ドリアン・ハンターの名前に改めた後で、旧作と新作(neue Abenteuer)が別ナンバリングで単行本化され、さらに上記初版とEdition DKもないまぜにし通しナンバーをふった形式で再刊されるようになって現在にいたる。
担当作家も、合本だったり、単一作家だったり、2~3名の複数作家だったりして、リスト作りが非常にめんどk……困難なのは、Wikipediaの該当ページを参照していただけばご理解いただけよう。

で、現在の草案作家Andrea Bottlinger(筆名:Susanne Wilhelm)がいつからこの大役をこなしていたのかは、正直よくわからない。作家としては、2010年刊行の63巻(通し№)からである。
ともあれ、長らく単独で草案作家を続けてきた彼女が、来年には通算100巻(通し№)を迎えるこの時期に、さすがに手が足りなくて支援が必要になった、とZaubermond社のブログで報じている。まあ、ドリアン・ハンターの単行本が年4冊。さらにスピンオフの〈ザミス家〉の単行本が年4冊。ローダンの草案作家並みにきつそうではある。

そして、これを快諾したターナーであるが……。
先頃、急に担当することになった3026話が〆切に間に合わなくなりそうで、別の作家の支援を求めた経緯が、ローダン公式のNewsで話題にのぼったばかりである。大丈夫か(笑)

■Zaubermond:Michael Marcus Thurner – Der Neue im Expoteam
■Wikipedia:Dämonenkiller
■公式News:WENN SICH EIN AUTOR UNTERSTÜTZEN LÄSST – TEIL 1

フランク・ボルシュ

フランク・ボルシュ(Frank Borsch)は1966年生まれの作家兼編集者。

1991年のヴェルトコンが開催されたカールスルーエにほど近い、南ドイツのプフォルツハイムに生まれる。
ローダンとのファーストコンタクトは10歳のとき。母の友人宅で彼女のコレクションを見せてもらったらしい。同年にスタートした第4版の定期購読者となり、特にフォルツのファンだったという。

中東・アジアでの10ヵ月の代替役(軍務につかない)を終えた後、フライブルクに移り住み、英語と歴史を学ぶ。この頃いろいろな職業を渡りあるいたらしい。クリーニング屋の配達、コンベアラインでの梱包(Amazonか?)、介護士等々。東欧の環境ハンドブックの編集や大学のウェブマスター、はては北アイルランドで子供たちにドイツ語を教えたりもしたそうな(ローダン公式のプロフィールより)。

1996年12月に、連邦文化教育アカデミー……と訳すのかな。Bundesakademie für kulturelle Bildung in Wolfenbüttelで開催された、クラウス・フリックが講師のSFセミナーに参加したことが転機となり、まず、サブインストラクターとして来校していたヴォルフガング・イェシュケ(Heyne出版の編集長)から、アメコミ関係の翻訳の仕事を得る。
そして1998年にATLANトラヴェルサンの第9話「自由の代価」で作家デビュー。関連書籍や、Heyne版ローダン(アンドロメダ、オデッセイ等)等の執筆を経て2003年の2206話「希望の歌」からローダン・ヘフト本編の作家チームにも参加する。

この時期、2001年から2007年にかけては、VPMの編集者としても活動しており、2000話のおまけ企画「太陽系政庁破壊計画」の翻訳をrlmdi.から出版する際には、彼が窓口になってくれたらしい。
2006年からHeyne出版より『エイリアン・アース(Alien Earth)』三部作が刊行される。
西暦2058年、宇宙飛行士が冥王星軌道で発見した巨大な物体……宇宙船は、やがて地球をめぐる静止軌道に入った。攻撃はなく、コンタクトの試みさえなかった。しかし、侵略はすでにはじまっていたのだ――。
この作品はクルト・ラスヴィッツ賞にノミネートされ、演劇の題材にもなったらしい。ボルシュの出世作といえる。

そして2011年に開始されたローダンのリブート企画〈ペリー・ローダンNEO〉においては第1期100巻の草案作家を務め、自身9篇を執筆している。公式プロフィールにも「ローダンNEOの生みの親」とか書かれている。

で、ハヤカワ版『スターダスト』の解説には、ちょっとした誤解があって……。
2015年の100巻『別のアナザーローダン』をもってボルシュは草案作家を降板、作家チームからも去っている。確かに「ペリー・ローダン宇宙とのつながりはつづきます。読者として――そして、きっと作家として」という挨拶は残されているが、以降、ボルシュはSF関連の舞台に登っていない。

現在ボルシュは、2004年に生まれた息子のティムくんとフライブルクに住んでいる。
同じく公式サイトのプロフィールに、「わたしには長年情熱を傾けてきた2つの対象があります:書くこと、そして自転車で走ることです」とあるのだが、その後、彼はドイツ最大手のレンタルサイクルの会社に転職し、ウェブサイトの管理をしている……らしい。
かつて公開されていたブログ〈戯言(bloße Worte)〉もなくなっているので、そのあたりの経緯を知ることはできないが、まちがいなくローダン世界に大きな貢献を為した彼が、このままSF界を去ってしまうとしたら実にもったいないと思うのだが……。

■公式Info:Frank Borsch
■Perrypedia:Frank Borsch
■Wikipedia:Frank Borsch

アンドレアス・ブラントホルスト

先頃ついにローダン・ヘフト本編(3005話「人類のゆりかご」)にも進出したブラントホルスト(Andreas Brandhorst)。ラスヴィッツ賞がらみで整理してたら予想外に記事がふくらんできたので、別項で立てよう。

ブラントホルストは1956年5月生まれ。1984年にイタリア人の嫁さんをもらってから、20年近くヴェニス近郊で暮らしていたそうだが、現在は帰国してニーダーザクセン州在住。
作家としては、1978年のDie Unterirudischen(地底人、と訳すといしいひさいちのアレを連想してしまうが……どうだろうw)でデビュー後、主としてヘフト作品を手がける。代表作は〈テラノーツ〉シリーズで、別PNで参加していたツィークラーとともにメインライターといえるだろう。

1991年の『夢の力』以降、10年以上にわたって新作の発表がないが、その期間は翻訳者として活躍していたようだ。テリー・プラチェットの〈ディスクワールド〉の大半をブラントホルストが訳出したらしい。あれ41作あるよね……。

で、以前、カムバック作がローダンと書いたが、あれは嘘だ(爆)
カンタキの『ディアマント』の方が先だった。お詫びして訂正する。ともあれ、以降コンスタントに作品を発表し、また多くが好評を博している。
以下に復帰後の“第二期”作品をリストアップする:

Diamant / ディアマント (2004)*1 KLP2005ノミネート/DSFP2005ノミネート
Der Metamorph / メタモーフ (2004)*1
Exodus der Generationen / 世代に渡るエクソダス (2004) ローダン・レムリア3
Der Zeitkrieg / 時間戦争 (2005)*1 KLP2006ノミネート
Die Trümmersphäre / 瓦礫球体(2005) ローダン《パン=タウ=ラ》2
Feuervögel / 火の鳥 (2006)*1 KLP2007ノミネート/DSFP2007ノミネート
Feuerstürme / 火の嵐 (2007)*1 DSFP2008ノミネート
Feuerträume / 火の夢 (2008)*1
Äon / 永劫 (2009)
Kinder der Ewigkeit / 永遠の子ら (2010) KLP2011ノミネート/DSFP2011ノミネート
Die Stadt / 都市 (2011)
Das Artefakt / アーティファクト (2012) KLP2013ノミネート/DSFP2013受賞作
Seelenfänger / ソウルキャッチャー (2012)
Der letzte Regent 最後の支配者 (2013)
Das Kosmotop / コスモトープ (2014) KLP2015ノミネート/DSFP2015ノミネート
Ikarus / イカルス (2015)
Das Schiff / 船 (2015) KLP2016受賞作/DSFP受賞作
Omni / オムニ (2016)*2 KLP2017受賞作/DSFP2017ノミネート
Das Erwachen / 覚醒 (2017) KLP2018ノミネート
Das Arkonadia-Rätsel / アルコナディアの謎 (2017)*2
Die Tiefe der Zeit / 時の深淵 (2018) KLP2019ノミネート(審議中)
Ewiges Leben / 永遠の生命 (2018) KLP2019ノミネート(審議中)
(*1) カンタキ・サーガ
(*2) オムニ宇宙

カンタキ・サーガは現在6作、前半がディアマント三部作、後半がグラーケン三部作。昆虫型エイリアン〈カンタキ〉によって、人類が星間航行種族としてアップリフトされた世界が舞台。
オムニヴァースは、超文明の連合体〈オムニ〉の末席に人類が加盟した宇宙が舞台となる。

ご覧のとおり、多作かつ評価が高い。クルト・ラスヴィッツ賞(KLP)、ドイツSF大賞(DSFP)とも、受賞を逃したものも大抵は次席ないし三席に該当する票を集めている。正直、これだけ多数の候補作を抱えている作家自体、ラスヴィッツ賞のアンドレアス・エシュバッハかファンタスティーク大賞のマルクス・ハイツくらいしか個人的には思い浮かばない。

昨年末、ローダン3000話がらみのインタヴュー・ラッシュの際にブラントホルストの記事もあり、すでに今年刊行の新作の準備も進んでいるみたい。
今年で63歳のブラントホルスト。引き続き活躍を期待したい。

■作家の公式サイト:Andreas Brandhorst – Schriftstellr
■Wikipedia:Andreas Brandhorst

カオターク・ミーティング

さて、今回も再録である。
一度、FC会誌版「誤訳天国」の1回として掲載され、後にサイト〈無限架橋〉に収録したもの。前回の記事に書いた“実質打ち切り”が決定された会議の顛末……なのかなァ?(笑)
かなり悪ノリして訳したものだが、ほぼ当時のままである。ご笑覧を。


ペリー・ローダン工房から (6)

『カオターク・ミーティング』

前文:
 1987年12月の14・15日、ラシュタットに於いてペリー・ローダン作家会議が開かれた。会合の案件は1400話以降の展開継続であった。この協議については、新編集者フローリアン・F・マルチン博士による公式議事録が存在する。
(公式前文の終了)

この議事録は、その爆発力と内容に基づき、「宇宙最高機密」に分類された。この書類が、通常の死すべき読者には近づくことかなわぬものであることは一目瞭然である。
 ともあれ――ひとりのエセ不死者(PRSから脱走した、シッテイルノニ・シランフリ(*1)という名のミュータント工作員である)が、この議事録のコピーをせしめ、高次勢力へと引きわたすことに成功した。(報酬として、シッテイルノニ・シランフリは細胞活性装置の無償完全整備のサービスを受けた)
 高次勢力は独特の方法論で書類を解釈し、修正した。このテキストが、奇妙な紆余曲折の末、ドリフェル・カプセル《転覆丸》(*2)やPRSのキャラ数名、幾人かの読者、そしてシッテイルノニ・シランフリの協力によって、ほぼ完全な形でPR-レポートの編者の手に渡った。ここに、かの会合の信頼しうる報告を送る。「カオターク・ミーティング」の。

出席者:まずはふたりのコスモクラート〈鼠のマウスクラーン〉(*3)と〈ちび狼ヴォルフ〉(*4)が挙げられる。そこに老カオターク〈真っ暗クラールトン〉(*5)と〈手榴弾ヘルビー〉(*6)が加わった。元気な後続組には、白髪頭のカオターク〈仏のイコヴ=スキー〉(*7)、〈独逸のエーヴェルス〉(*8)、〈大爆笑ハーハーホーホー〉(*9)、それから〈喉声ヴォルケー〉(*10)がコロコロとやって来た。ついに若きカオターク〈牧場の希望ボビー〉(*11)も意を決して輪に加わった。しんがり(毎度のことヨ)に現われたのは、小柄なナックに引っぱられたカオターク〈危ないパイプ〉(*12)だった。
 唯一の女性カオターク(カルタニン・タッチを持つ〈誠実マリー=アンネ〉(*13))は、予期される対決における生存のチャンスを高めるため、会合には欠席した。
 さらに、ノーマルなテラナーも出席していた。その名はジョニー・ブルック(*14)(そのノーマル度は、彼の根絶したアルコールに基づき、克明に証明された)。その隣には、高次勢力に「マルチパン」(*15)と呼ばれる、前述のマルチン博士(トシンの印について博士号を取得した)。エスエフリーク(SFファン、SFフリークを意味する新ドイツ語)のドレンク(*16)にも触れておかねばならない。それから、そのプシオン能力でテラ製ミネラル・ウォーターと灰皿とを配慮してくれた心優しきクリスティーネ嬢にも。

議題1は、「PRSにもっとパワーを!」のモットーのもと進められた。そこにシ・キトゥが(出版社長に変装して)現われ、新しい編集用エネルギー・ビームを紹介した。コスモクラートとカオターク一同はそれを試用してみて、賛同するようにうなずいた。編集者ホーホーがカオターク〈大爆笑ホーホー〉となりはてた後に、彼らはようやく新しい編集を得たのだった。

議題2はカオタークたちの大口論であった。争点はPRSのナカミの創造。6名のカオタークは互いに批判と発議の限りを尽くして牽制しあった。彼らは皆、その名に遜色のないことを示した。あたりはたちまち欲するがままの混沌に包まれたのだ。老カオターク〈手榴弾ヘルビー〉は多機能可変式高エネルギー砲(*17)(《TS-コルドバ》から拝借してきた)を掲げ、コスモクラートにむけて発砲した。この無節操な混乱のなかで命中弾があったことは驚くほかない。若きカオターク〈牧場の希望ボビー〉だけが、沈黙の青い防御バリアを張りめぐらしていた。
足して、引いて、導き出された結論:

  1. 当然のことながら、コスモクラートとカオタークに意見の一致はない。
  2. しかしながら、続けるべきか(とにもかくにも、これが最初のポイントである)という問題については、彼らは一致した。続けるべきだ。

議題3は、「でも、どうやって?」だった。
 定評のある流儀でこの問題を変換すると、「どうやらないで?」となる。
(シッテイルノニ・シランフリの注釈:もしどうしたいのかわからない時でも、どうしたくないかがわかれば、りっぱに収益はあがるものだ)

カオタークたちは次のことを強く要求した。

――超知性体および超知性体級の存在(これはシ・キトゥが退室してから増補された)、それから把握しがたい「強大者」の削減
 ――夢、幻の類による霊感で謎めかされた起源の削減
 ――展開の単純化(なにせ一部のカオタークにさえ見通せないというのがその言い分)と展開平面の減少

測り知れない慈愛と善意をもって両コスモクラートは、1400話からのコンセプトについての提案を語った。論理的に言って、カオタークに対しては馬の耳に念仏である。
 かつては自身も編集者であったカオターク〈大爆笑ホーホー〉が、まだまったく練り上られていない二者択一の発議を提出したが、それはまさにカオターク全員一致の賛同を得た。この発議は基本的に、次のポイントから成る。

×××(翻訳不能)××やっかいなお荷物は放り出して××(また翻訳不能)×××デッカいことはいいことだの思想(*18)は減少させ、一目瞭然として×××ハンガイの第4クォーターが×××センセーション×××(これ以上の情報は提示されない。高次勢力が、書類をドリフェル・カプセル《転覆丸》にわたす前に、テキストのこの部分を消去したということも考えられる)。

6名のカオタークは声をそろえて、「かくして、読者にとっては寝耳に水、ニューカマーにとっては初版をとっつきやすくする一大センセーションが1400話と1401話で起こるのだ!」

さて、重要なのは、この骨格を肉とスパイスで満たすことだ。それはむろんのこと、あらゆる種類の無駄骨折りにいたった。
 カオターク〈危ないパイプ〉は、連れてきたナックとその同族が相応の役割を担うべきであることを強調した。1395話の草案でそうなっているからだというのだ。その内容について知りたがるものは皆無だった。ついにはコスモクラート〈鼠のクラーン〉が、「あんたのナックはご免こうむる!」とエネルギッシュに制止した。〈危ないパイプ〉はひそかに、この意趣返しに1395話を夢物語からトラウマ物語に書き替えてやろう(*19)、と決意していた。ま、なんだ、要するに、コスモクラートこそモノホンの暴力団であると認識する必要があるわけさ! そして、この小説は完結したあとさらに「断絶の1400話」にむけて書き直さざるをえなくなったのだ。
 カオターク〈手榴弾ヘルビー〉は、その展開のなかで人類がより多くの決断の自由(超知性体なしで)を取り戻すべきだとの要求を 695回くりかえした。かくして、695という数字は驚くべき意味を持つにいたった。(*20)

カオターク〈喉声ヴォルケー〉と〈独逸のエーヴェルス〉は互いの赤ら顔について張り合っていた。最終的に、ゲルマン人がインディアンに勝利をおさめた。(*21)
 カオターク〈仏のイコヴ=スキー〉(スキー用品のもぐりの宣伝ではない)は混乱を利用して、ペリー・ローダン映画制作の最新状況(*22)について講演せんとはかった。あとはもうてんやわんや!
 カオターク〈牧場の希望ボビー〉は相変わらず何にも言わない。
 カオターク〈真っ暗クラールトン〉は、討論が次第に白熱してきても、依然として愉快そうに微笑んでいた。やがて艦載クロノメーターが標準時の18時を指した。その結果、コスモクラートとカオタークのシントロン臓器がぐぅと鳴った。
 それをふまえた上で、確認された。カオタークはまたもや圧倒的勝利をものにしたのだ(そしてコスモクラートはいまや宿題を背負いこまねばならない! なんて不公正な!)。
 翌朝までの延期という提案が、全会合を通じて唯一、満場一致で可決された。会合出席者は反重力グライダーで宇宙城《ザントヴァイアー》(*23)へ移動した。

議題4(非公式):一堂に会して呑みかつ喰い、バカげた冗談をかわし、バカにしあい……(あとは検閲にひっかかった)。
 その際の素晴らしき訪問:いつのまにやら女王に昇進していたリンダ・イヴァヌス(*24)が、輝かんばかりのザールブリュッケン・スマイルで現われたのだった。

議題5(非公式)と、午前中の会議の結果:
「案件は新サイクル形成のための具体的プランであった。一連の興味深い提案が蒐集された。コスモクラート・チームは現行サイクルの結末を、新サイクルの前提を整えるように構成し、同時に以前の記述との齟齬を回避するという任務を与えられた」
 これでは、まるで政府答弁か、緊急動議に対する国家首席の公式見解みたいに聞こえる、とシッテイルノニ・シランフリは述べている。しかし、公式議事録にはそう書かれているのだ。ホントだってば!
 だが、ひとつのことは明らかになった:これからも、将来も続くのだ……。

シッテイルノニ・シランフリと高次勢力は、なかなか含蓄に富んだこの書類について、カオターク一座と、格別に両コスモクラートに感謝の意を表するものである。
 ま、こんなとこだ。ほんの数時間のうちに、コスモクラートとカオタークたちはクモの子を散らすように姿を消した。その呪われた活動を別の場所で遂行するために。

K.O.(カーオー)ターク(*25)には今後とも警戒が必要である!


訳註:

  1. 原語はWeißnix Weißwas。「何にも知らない・何か知ってる」てなところか。
  2. Kipp-Um。動詞Umkippenに「転覆する」の意味があるのだ。
  3. Maus Klahn。クルト・マール(Kurt Mahr)の本名はクラウス・マーン(Klaus Mahn)。要するにその「しりすえもんじ」(うーん、古い。当初コレを訳したときには、まだ「いきなりフライデー・ナイト」は健在だったのだが)である。
  4. Wolf Wolfchen。エルンスト・ヴルチェクはパウル・ヴォルフの筆名も持つ。
  5. Dark Clarlton。クラーク・ダートルンはClark Darlton。これまたしりすえもんじ(もぉええ)
  6. Handgranaten-Herbie。シェールの本名はカール=ヘルベルト・シェール(Karl-Herbert Scheer)。なぜ手榴弾なのか? シェールが軍事SFだったころのPRSの草案作家であったからか? あるいは、当時のかれの持ちキャラであったラトバー・トスタンが携行するデッカい鉄砲と関係あるのかもしれん。
  7. Franz Ikow-Ski。フランシスの本名はHans Gerhard Franziskowski。東欧系の移民であったのかもしれない。
  8. Germane Ewers。これまたエーヴェルスはホルスト・ゲールマン(Horst Gehrmann)が本名。出身は元の東ドイツだそうだ。
  9. Haha Hoho。ホルスト・ホフマン(Horst Hoffmann)は愛称「ホーホー」(Hoho)。
  10. Kehlige Wolke。アルント・エルマー(Arndt Ellmer)の本名はウォルフガング・ケール(Wolfgang Kehl)。ほとんど二重のシャレである。
  11. Bobbie Fieldhope。当然ロベルト・フェルトホフ(Robert Feldhoff)のこと。
  12. Kreisenpfeife。ペーター・グリーゼはパイプ愛好者なのか。未確認。
  13. Marri-Anne Ehrig。マリアンネ・シドーの本名はエーリッヒ(Marianne Ehrig)。
  14. Johnny Bruck。PRS常任イラストレーター。底抜けのウワバミだったそうだ。某PRコンの際、水の入ったグラスを持っていたのを、ダールトンに「ウォッカを呑んでる」と勘違いされたくらい……。
  15. Marzipan。アーモンドと砂糖の菓子。ちなみにマルチン博士はFlorian F.Marzin 。ホントに何の博士なのかは不明。「甘い」人とは到底思えないのだが……。後、退社して、現在ではSF作家だったりする。
  16. Franz Dolenc。ハードカヴァー版の校正・編集等を担当していた。ヘフト版も、プロット段階から目を通すらしい。公に名前が出たのは、この記事が最後か。
  17. MVH-Geschütz。コンビ銃の大砲版のようなもん。
  18. Gigantmanie。モラル・コードや無限艦隊、深淵の地などを意味する。ツィークラーへのあてこすりみたいにも聞こえるし、フォルツ草案をこなしきれなかった言い訳ともとれそうな発言である。
  19. 夢=Traum・トラウマ=Trauma。1395話で、くりかえしガルブレイス・デイトンの見る夢が後々の重要な伏線となっている。
  20. 1400話で695年の時間ジャンプが敢行されるわけである。
  21. エルマーもエーヴェルスも確かに赤ら顔だが、エルマーがインディアンとか、インド系イギリス人の血をひいているという事実はこれまで伝えられていない。何か独特の言い回しなのかもしれない。
  22. ほとんど「企画はある」ということだけ、延々とくりかえしている状態……。数年前からたまにリリースがあるTV映画版というのは、この当時と同じ企画なのだろうか? うーん。
  23. Sandweier。どこぞの居酒屋の名前か……と当時は書いたが、いろいろ調べたところ、ラシュタットからほど近い、有名な観光地バーデン・バーデンの一街区らしい。菊芋から作ったシュナップスが名物とか。
  24. Linda Ivanus。ザールブリュッケンのヴェルトコンで進行役を勤めた女性。群馬合宿例会等でヴィデオを見た方はご存じかと思う――あの、赤青緑のメッシュの入った髪をした派手なネーちゃんである。しかし、女王に昇進? なんかアブナそーである。
  25. 「ノックアウト」とカー・オー・タークの洒落。日本人には苦しいジョークかも。

本稿は1387話『成就の地』付録のPR-レポートに掲載された、シリーズ企画「PR工房から」の第6回。この回にかぎり、作者は不詳である(笑)

1984年のフォルツ病没にはじまり、後継者ツィークラーは85年に脱退、そうして始まった超知性体エスタルトゥと異宇宙タルカンをめぐるサイクルは3年保たずに1399話で打ち切りと、当時のチーム事情はそうとうゴタゴタしていたと思われる。しかし、まさかそれ自体をネタに昇華してこんなしょーもないげふんげふん、イカれたいやいや、笑えるものを作ってしまうというのは、ある意味尊敬に値する。
まあ、そうした事情をさておき、作家たちが年一度、顔をそろえてブレインストーミングをくりひろげる会合というのは、およそこんな感じだったりするのだろう……と思う。だからこそ、これからも、将来もつづくのだ……(爆)

NEOの新作家:ルーシー・ガス

第4期のはじまるNEOに新作家が加入する。
ミシェル・シュテルンとともに201巻の共著者となるのはルーシー・ガス(Lucy Guth)、本名をターニャ・ブルスケ (Tanja Bruske)。

1978年生まれ。ゲーテ大学で演劇・映画等メディア関連を専攻した後、地方紙の編集者として働きながら、本名でファンタジー小説『永遠の歌』や歴史ミステリーのキンツィヒタル三部作等を上梓している。
また、ペンネームのルーシー・ガスでは主にBastei社のSFシリーズ「マッドラックス」のチーム作家として活躍。372話からほぼ1割程度を担当し、最近作は499話『宇宙的暴力』。

■自サイト:www.tanjabruske.de

記念巻の年・インタヴュー攻勢

今年はローダン・ヘフトが3000話、NEOが200巻を迎えるということで、2月9日のイベントを含め、いろいろと企画が目白押しなわけだが。年明け早々、あっちこっちで作家のインタヴュー記事が掲載されている。

(1) ファンツェントラーレ・ニューズレター

ペリー・ローダン・ファンツェントラーレ(PRFZ)の会員連絡紙ニューズレター27号の、プロモ版が公開された。宣伝用に、会員登録していない人でも読めるようになっている。
本紙では、新サイクルでヘフト本編を執筆する予定のアンドレアス・ブランホルストや、NEO草案作家のリュディガー・シェーファーなどの分も収録されるそうだが、プロモ版では2995話、2997話を担当するウーヴァ・アントンの記事が1面使って掲載されている。

インタヴュアー言うところの“サイクルを〆るスペシャリスト”には笑ったが、確かにアントンは、1999話「鼓動」に始まり、トレゴン・ラージサイクルの幕切れである2199話「仄暗い未来」、2299話「アハンダバ」、2499話「犠牲」、2699話「ニューロヴァース」、2899話「星墓」と、作家チームに参加して以来、大物どころの〆をほとんど担当している(「テズ」は…無理w)。今ジェネシス・サイクルの幕切れは、新鋭カイ・ヒルトに譲った形だが、上記2話はゲメン関連の話の終幕→銀河系への場面転換(登場人物紹介にグッキーがいるので)までを引き受けている。

実際はこれから発売される号のことなので、内容については触れていないのだが……「間に1話挿入されてるけど、典型的な前後編だよ。2997話は2995話が終わったとこからはじまるんだ」という表現に、アレ?2996話もアトランたちの話だよね?と思ったら:間の1話、アトランたち覚醒したゲショドの勢いに呑まれて回想シーンで終わってたのには苦笑したw
「2000話に続いておまけテキストで参加できる唯一の作家なのは誇らしいよ」って……あー、当時の作家、あとはもうヘーンゼルとシュヴァーツしか残ってないのね……。

(2) ガイスターシュピーゲル

オンラインマガジンGEISTERSPIEGEL(どうにも、雲外鏡.deとやりたくなるタイトルだ。おんじー)では、その間の2996話を担当したミシェル・シュテルンのインタヴューが掲載されている。インタヴュアーが同じアレクサンドラさんなのはご愛敬(笑)

ミシェル・シュテルンは、本邦未紹介の作家さんである(→新作家、ミシェル・シュテルン)。以前書いた、NEO第3シーズンのハヤカワ版が実現するなら、その2巻目『初代トルト』を担当しているので、それが初訳となるだろう。参加からまもなく、記念号である2800話「時割れ(Zeitriss)」をまかされたり、評価は高い。

今回のお題である2996話「ショド期」は、おそらくは超知性体ゲショドの記憶。これまで知られていなかった〈それ〉の補助種族メリル人の船が、超知性体として覚醒したばかりのゲショドのもとを訪れる話である。
が、これまた記事の日付が発売日前日/Kindle版の公開日なので、詳しい内容には触れていない。

なんというか、頭の切れそうな女性である。“嘘吐き”の異名をもつカピンのタマレイルを「創造性に富んだ語り部」と評したり、これまでに登場した超知性体というネタに、「ワタシがチームに参加するより前に、ワタシにちなんだ名前の超知性体が出てくるのはおもしろいわね」(2000万年前の超知性体〈星(STERN)〉のこと)と返したり。

今回の話の登場人物が、アトランを除くとほとんどが女性で占められていることにインタヴュアーが触れると、大学時代に研究のテーマのひとつとしてシリーズ物を取り上げたことがあって、女性読者の共感を呼べる女性登場人物の出てくることが当時すでに当たり前であったと回答。今回のメンツがこうなったのは、草案の指定でもあり、ローダン・シリーズも時代とともに成長しているのです、とのこと。
まあ、かつてローダン世界の星の海は(軍人さん万歳な)男の世界だった。それが変わったのは、おそらくは新銀河暦が導入されたコスミック・ハンザ時代だと思われる。ニッキー・フリッケルも、たしかもうハヤカワ版でも登場してるよね?

(3) 公式ニュース

そして今度はそのミシェル・シュテルンがインタヴュアーに転じて、NEO草案チームのシェーファー&ショルムに〈けだもの〉シュタッフェルのクライマックスとその後について訊ねる企画。同じものが2996話のLKSにも掲載されたらしい。

そして……なんでこんなにぶっちゃけてるんだコレ(笑)

「〈それ〉とアンドロスの間の宇宙チェスは終了します」
「〈闘争(Ringen)〉も終了です」

おいおいw ホントに単なる局地戦になっちゃったよ……。
ローダン・ヘフトは、いろんな作家がちょろっ、ちょろっと(意図してか、無意識にか)残した伏線を、10年20年積んだところでフォルツが取りまとめてデータファイル化して、エーヴェルスみたいな作家が好き勝手しても(笑)どうにかなるように世界構築したわけだけど。こう、次から次に舞台背景片付けてっちゃ、積立もナニもないよーな。
#ま、名前だけ同じで、まったく別モノ扱いしてて、どう転ぶかわかんないネタもいっぱいあるけどね。トマスとか、ネーサンとか。
#NEO版長女ナタリーちゃんは、ホモ・スペリオルかね?

一番笑ったのは、
シェーファー「ホントは今休暇中で……この文章も、パルマからドバイへ向かうクルーズ中に書いてるんだ。あ、でも草案作家としては常時営業中で、並行してNEO195巻と新しいe-book企画(おそらく”Mythos 失われた世紀”の一作)も書いてて、もう110%いっぱいいっぱいです」
ショルム「リュディガーが駱駝を乗りつぶして日焼けしまくってる間、相方のボクは194巻書いて、データシート作って、作家や校正さんの質問に回答して、195巻以降の草案書いて……200巻からもプラン練ったりディテールをつめたり。フォルツ御大やボルシュパイセンがどうやってこんなのひとりで何年もこなしてたのか、謎だよね」
シュテルン「わたしにも謎です(笑) ボルシュは信じられないほど構造化して動いてて、その分超早起きでした。まあ、規律なんてものは、カオティックな文筆業のクリシェとは相反するものですけどね」
#キミたち、本来必要ないものに懲りすぎるからだと思うですよ……(爆)

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