クライス=アーカイヴ閉鎖

クリンゲル(Kringel)ことヨハネス・クライス(Johannes Kreis)のウェブサイト〈Kreis-Archiv〉が7月20日をもって閉鎖された。

クライスは1967年生まれのBNFで、Perrypediaに項目もある(笑) 彼をモチーフにしたキャラクターが数回、ヘフト本編や関連シリーズに登場しているそうな。

クライス=アーカイヴは2002年から運営されていたクリンゲルのサブサイトで、数百冊以上の書籍・コミック、映画やオーディオブック、ゲーム等の感想・評価が収録されていた。わたし、『三体』おもしろそうだなって思ったの、ここの書評なんだよね……。

で、ローダン・ファンとして重要なのは、このサイトでは2100話以降、毎週ローダン・ヘフトの要約がアップされていた点。2005年からPerrypediaの運営にも携わっているクライスの要約は、現在ペリペの各話ページにも掲載されている。
この春に「趣味ではじめたこのサイト(とメインサイト)、最近ではちょっと負担になってきたので、閉めることにした。サーバーの運営会社には契約更新しないことを通告済み。7月20日以降、このサイトが消滅してても驚かないで。ペリペディアでの更新は続けるよ」という掲示がトップに表示されていたが、予告通り、アーカイヴは電子の海に散ってしまった。残念。
#いくつかの、読んでない作品の要約・書評はそっと保存しておいた。

正直、現在の草案チームになってから、要約末尾のコメント(これはペリペには収録されていない)で、つじつまが合わない点、ストーリー進行の難点への指摘等が増えていったかと思うと、そのうちコメントそのものを書かなくなってしまって、マガンともども、「やっぱあちらでも紹介記事書くの苦痛になってるんだね……」と嘆いていたのだが。これはまあ勝手な憶測。
3000話を機に〈クラブ・レポート(Clubnachrichten)〉から〈ファン・シーン(Fanszene)〉へと衣替えした、ローダン・ヘフト巻中附録記事の3017話掲載分で、たまたまKreis-Archivが取り上げられていたので、何か裏話でも載っているかと確認してみたが、普通に内容の紹介だけだった。おーい、閉鎖すること、未確認なのかー(笑)

とりあえず、こんなとこ見てるわきゃないけど、お疲れ様、と言っておきたい。長年お世話になりました、というか楽しませていただきました。
ペリペの方も、最近箇条書きみたいになってきたけど、頑張ってほしい。いやホント。

月の裏側に巨大な金属塊

ツイッターをボケッと眺めていたら、こんなつぶやきがあった。

月の裏側、南極エイトケン盆地の地下300キロ以上の深度に、ハワイ島の5倍もある質量の金属塊が発見されたというもの。調べてみたら、日本でも日経ナショナルジオグラフィックにて既報であった。太陽系でも最大級のクレーターの成り立ちとかに関わる重要な研究らしい、のだが。

エシュバッハの曰く、「ローダン読者なら、アレ、連想するよね……」には笑った。
あと、まあ、最近日独ともSF関係者のツイッターが政治の話題が多くてちと食傷気味だったのが、肩の力が抜けた気がする。それだけの話ではある。

■日経ナショナルジオグラフィック:月の裏側の地下に謎の超巨大物体

記念巻の年・インタヴュー攻勢

今年はローダン・ヘフトが3000話、NEOが200巻を迎えるということで、2月9日のイベントを含め、いろいろと企画が目白押しなわけだが。年明け早々、あっちこっちで作家のインタヴュー記事が掲載されている。

(1) ファンツェントラーレ・ニューズレター

ペリー・ローダン・ファンツェントラーレ(PRFZ)の会員連絡紙ニューズレター27号の、プロモ版が公開された。宣伝用に、会員登録していない人でも読めるようになっている。
本紙では、新サイクルでヘフト本編を執筆する予定のアンドレアス・ブランホルストや、NEO草案作家のリュディガー・シェーファーなどの分も収録されるそうだが、プロモ版では2995話、2997話を担当するウーヴァ・アントンの記事が1面使って掲載されている。

インタヴュアー言うところの“サイクルを〆るスペシャリスト”には笑ったが、確かにアントンは、1999話「鼓動」に始まり、トレゴン・ラージサイクルの幕切れである2199話「仄暗い未来」、2299話「アハンダバ」、2499話「犠牲」、2699話「ニューロヴァース」、2899話「星墓」と、作家チームに参加して以来、大物どころの〆をほとんど担当している(「テズ」は…無理w)。今ジェネシス・サイクルの幕切れは、新鋭カイ・ヒルトに譲った形だが、上記2話はゲメン関連の話の終幕→銀河系への場面転換(登場人物紹介にグッキーがいるので)までを引き受けている。

実際はこれから発売される号のことなので、内容については触れていないのだが……「間に1話挿入されてるけど、典型的な前後編だよ。2997話は2995話が終わったとこからはじまるんだ」という表現に、アレ?2996話もアトランたちの話だよね?と思ったら:間の1話、アトランたち覚醒したゲショドの勢いに呑まれて回想シーンで終わってたのには苦笑したw
「2000話に続いておまけテキストで参加できる唯一の作家なのは誇らしいよ」って……あー、当時の作家、あとはもうヘーンゼルとシュヴァーツしか残ってないのね……。

(2) ガイスターシュピーゲル

オンラインマガジンGEISTERSPIEGEL(どうにも、雲外鏡.deとやりたくなるタイトルだ。おんじー)では、その間の2996話を担当したミシェル・シュテルンのインタヴューが掲載されている。インタヴュアーが同じアレクサンドラさんなのはご愛敬(笑)

ミシェル・シュテルンは、本邦未紹介の作家さんである(→新作家、ミシェル・シュテルン)。以前書いた、NEO第3シーズンのハヤカワ版が実現するなら、その2巻目『初代トルト』を担当しているので、それが初訳となるだろう。参加からまもなく、記念号である2800話「時割れ(Zeitriss)」をまかされたり、評価は高い。

今回のお題である2996話「ショド期」は、おそらくは超知性体ゲショドの記憶。これまで知られていなかった〈それ〉の補助種族メリル人の船が、超知性体として覚醒したばかりのゲショドのもとを訪れる話である。
が、これまた記事の日付が発売日前日/Kindle版の公開日なので、詳しい内容には触れていない。

なんというか、頭の切れそうな女性である。“嘘吐き”の異名をもつカピンのタマレイルを「創造性に富んだ語り部」と評したり、これまでに登場した超知性体というネタに、「ワタシがチームに参加するより前に、ワタシにちなんだ名前の超知性体が出てくるのはおもしろいわね」(2000万年前の超知性体〈星(STERN)〉のこと)と返したり。

今回の話の登場人物が、アトランを除くとほとんどが女性で占められていることにインタヴュアーが触れると、大学時代に研究のテーマのひとつとしてシリーズ物を取り上げたことがあって、女性読者の共感を呼べる女性登場人物の出てくることが当時すでに当たり前であったと回答。今回のメンツがこうなったのは、草案の指定でもあり、ローダン・シリーズも時代とともに成長しているのです、とのこと。
まあ、かつてローダン世界の星の海は(軍人さん万歳な)男の世界だった。それが変わったのは、おそらくは新銀河暦が導入されたコスミック・ハンザ時代だと思われる。ニッキー・フリッケルも、たしかもうハヤカワ版でも登場してるよね?

(3) 公式ニュース

そして今度はそのミシェル・シュテルンがインタヴュアーに転じて、NEO草案チームのシェーファー&ショルムに〈けだもの〉シュタッフェルのクライマックスとその後について訊ねる企画。同じものが2996話のLKSにも掲載されたらしい。

そして……なんでこんなにぶっちゃけてるんだコレ(笑)

「〈それ〉とアンドロスの間の宇宙チェスは終了します」
「〈闘争(Ringen)〉も終了です」

おいおいw ホントに単なる局地戦になっちゃったよ……。
ローダン・ヘフトは、いろんな作家がちょろっ、ちょろっと(意図してか、無意識にか)残した伏線を、10年20年積んだところでフォルツが取りまとめてデータファイル化して、エーヴェルスみたいな作家が好き勝手しても(笑)どうにかなるように世界構築したわけだけど。こう、次から次に舞台背景片付けてっちゃ、積立もナニもないよーな。
#ま、名前だけ同じで、まったく別モノ扱いしてて、どう転ぶかわかんないネタもいっぱいあるけどね。トマスとか、ネーサンとか。
#NEO版長女ナタリーちゃんは、ホモ・スペリオルかね?

一番笑ったのは、
シェーファー「ホントは今休暇中で……この文章も、パルマからドバイへ向かうクルーズ中に書いてるんだ。あ、でも草案作家としては常時営業中で、並行してNEO195巻と新しいe-book企画(おそらく”Mythos 失われた世紀”の一作)も書いてて、もう110%いっぱいいっぱいです」
ショルム「リュディガーが駱駝を乗りつぶして日焼けしまくってる間、相方のボクは194巻書いて、データシート作って、作家や校正さんの質問に回答して、195巻以降の草案書いて……200巻からもプラン練ったりディテールをつめたり。フォルツ御大やボルシュパイセンがどうやってこんなのひとりで何年もこなしてたのか、謎だよね」
シュテルン「わたしにも謎です(笑) ボルシュは信じられないほど構造化して動いてて、その分超早起きでした。まあ、規律なんてものは、カオティックな文筆業のクリシェとは相反するものですけどね」
#キミたち、本来必要ないものに懲りすぎるからだと思うですよ……(爆)

■公式News:EIN SONDER-NEWSLETTER DER FANZENTRALE IST ERSCHIENEN
■Geisterspiegel:Im Gespräch mit … (… Michelle Stern zu Die Phase Shod)
■公式News:»… DIVERSE ROTE FÄDEN ZU EINEM STARKEN SEIL VERKNÜPFEN …«

3000話のおまけ企画

年も明け、ギリギリまで内緒にされていた2999話までのタイトルも判明し、いよいよ3000話到達を目前とした昨今。
本編のおまけと、Webでのおまけ企画が公式サイトに掲載された。

先頃Logbuchに投稿された草案作家ファンデマーンの“読者の要望にお応えした、暴力もアクションも完全にオミットした”〈ピース、ジョイ、パンケーキ〉サイクルとやらを見ると、3話分使って銀河平和祭とか繰り広げる莫迦話である。むしろ(批判的な)読者のこと皮肉ってんじゃない?と感じないでもない。
#「ピース、ジョイ、パンケーキ」という言い回し自体が、ベルギーの脚本家・批評家の書いた、“最後にはお決まりのピース、ジョイ、パンケーキ、はい拍手”という文章に由来するっぽい。
1/11追記:こんなおふざけ企画、2回目ホントにあったよ……。10話かけてローダン5000歳の誕生パーティとか……ハァ……。

相方のモンティロンも、公式フォーラムでアトピック法廷サイクルで棚上げにされた謎について突っ込んでいる発言に、「それはもう終わったことだから」みたいなレスをわざわざつけていて、ああ、批判されるのがよっぽどイヤなんだなあ、だったらもうちょい整合性のあるプロット作ればいいのに、と思ったものだが。
ジェネシス・サイクルも、登場人物たちの動機やら意味ありげな行動の意味やらさっぱりわからない状況なんで、先行き不安なこと甚だしい……のは超さておいて(笑)

ローダン・ヘフト3000話『神話』は、巻中、月イチでペリー・ローダン=レポートとかが入る位置に、「新時代へようこそ!(Willkommen in einer neuen Zeit!)」なる12頁の小冊子が収録されるとのこと。
2000話の際には「太陽系政庁破壊計画」(アントン著)なるテラニア遊覧船を舞台にした短編が収録され、新時代のテラニア及び新造の太陽系政庁を紹介する運びとなっていたが、今回は作家ごとほぼ1頁程度の短編を執筆し、“人類の故郷”をめぐるさまざまな“神話”を提示すると同時に、おそらくカイラ時代の銀河系社会を読者に理解させる形になるのだろう。
執筆作家は、カイ・ヒルト、ウーヴェ・アントン、オリヴァー・フレーリヒ、フェレナ・テムゼン、スーザン・シュヴァーツ、ミシェル・シュテルン、レオ・ルーカス、フーベルト・ヘーンゼル、クリスティアン・モンティロンの総勢9名。現役ほぼ総動員である。
「太陽系政庁破壊計画」はストーリーもすっきりまとまっていて面白かったので、興が乗って全訳してしまったのは、長年rlmdi.にお付き合い頂いている向きにはご存じの方もおられよう。今回もそれくらいの力作を期待したい。

3000話は、公表された表紙絵(アルント・ドレクスラー画)が公式フォーラムではすごい勢いで酷評されている。まあ、部長島耕作とヤング島耕作くらい差があるので、無理もないというか(笑) 個人的には、絵柄より、1000話、2000話のような、物語を暗示するモチーフがまるで入っていない、ただ人物を並べただけみたいな構図がちょっとなぁと感じた(まあ裏表紙に期待w)。1000話単位号をまかされたということは、今後さらにメインをはっていく予定なのだろう、頑張れドレクスラー。

■公式Logbuch:FUNZYKLUS TEIL 1
■公式Logbuch:FUNZYKLUS TEIL 2
■公式New:EIN BESONDERER INHALT FÜR DEN JUBILÄUMSBAND

NEOの作家会合2018

公式Logbuchによると、去る12月7日、フランクフルトに於いてローダンNEOの作家会合が開かれたとのこと。

会場はフランクフルトのステーション・ラウンジ、“ルーム・プラトン”。貸会議室が8部屋用意されているのだが、“ルーム・アインシュタイン”は残念ながら予約が取れなかったそうだ(笑)

参加者は、編集部からクラウス・フリックともう1名、校正部から1名、作家陣が男性6名、女性2名の合計11名。作家で個人名がわかるのは草案チームの2名だけだが、先だってアップした執筆数リストからだいたいの想像はつくだろう。

10時に始まった会合は、前半が出版社からのマーケティング情報とか、従来の文法だと“間違ったドイツ語”だが現在一般的になりつつある用法を認めるかどーかみたいな話題が中心。プラチナ・エディションの打ち切りとかあったわりに、フリック曰く「草案チームの仕事には大変満足」だそうなので、全般的には好調みたい。
そのへんの一環として「日本のライセンス契約」の話が出たみたいだから、第3シーズンの出版も決定したのかな? >ハヤカワ版

お昼休憩を挟んで、シェーファー&ショルムの草案チームから、200巻以降の設定やらの解説と、ブレインストーム的な議論がおこなわれた模様。残念ながらその内容は詳らかでない。
会合は17:30で終了し、フリックらは帰途についたようだが、作家陣の数名はカフェで親睦を深めつつ議論を続けていたらしい。ふぁいと~♪

話はちがうが、以前の公式Newsで〈けだもの〉シュタッフェルは全9巻という記述があったのだが、第4期は200巻から、という理解でよろしいのかな?

■公式Logbuch:AUTORENTREFFEN BEI PERRY RHODAN NEO

3000話続報:また時間移動?

前回の記事を書いた後マガンと電話した際、「マルチン博士が編集長の頃って、次サイクルが近くなると、序盤のさわりとか、こーんな謎が出てくるよんって告知がされてたんだけど、フリック時代、それも現在の草案チームになってからはほとんどないのよね……」みたいなことを言って笑われたのだが。えらくタイムリーに、こんな記事が公式にアップされた。

サスペンスの要素』 ヴィム・ファンデマーン

なんでも、公式のフォーラムで、近づく3000話についての“情報統制”がされてるんじゃないの? という質問が出たとか。
#原語は情報政策(Informationspolitik)。

かいつまんで云うと:

作家チームは情報統制なんかしないよ。それは編集部とマーケティング部門の役割だからね。
個人的には、情報があればいいってもんじゃないと思ってる。我々が書いているのは、007シリーズの映画やアガサ・クリスティーの作品みたいなサスペンス小説で、サスペンスのコツは、なるべく事前にバラさないことだしね。

以下、息子とサッカー観戦に行く途中で小耳にはさんだ「試合の結果がわかってたら、スタジアムに行かないよな」とゆーサポーターたちの発言に、息子ともども頷いたとか、『伝えたいことは小説の中で語る』とか、そーゆーことを書いているわけ。
スポーツと一緒にすんなや、と、それこそ個人的には思うのだが。

なんというか、映画だってロードショー前にはせっせと予告編を流したりするわけだ。期待を抱かせるのもサービスの一環だし、売り上げにも貢献するようプロデュースするのは……まあ、確かにマーケティング部門のお仕事だけどね(笑)
ともあれ、そのへんの“情報統制”の中、ようやく漏れてきたのが、Amazonでの告知文である。以下、タイトル下のアバンから:

遙かな未来――そこで地球は、もはや神話にすぎない……
時空を抜ける危険な旅路から、ペリー・ローダンは銀河系へと帰り着いた。どれほどの時が過ぎ去ったのかわからない。何が変わったのか、予想だにできない。
だが、すぐに彼は知る:銀河では〈カイラの時代〉がはじまっており――彼はこの時代、最悪の“敵”とみなされていた。ペリー・ローダンと仲間たちに対する、凄惨な狩りが開始される……。

うん。前回書いた、500話のノリ+ハイネ版オデッセイだね!w
また時間線がどうこうという話になるのか、いかに“元の時代”へ戻るかを探すストーリーになるのかわからないけど……懲りずに時間ネタぶちこんでくるファンデマーン先生、すごいなあ(爆)


■公式News:EIN ELEMENT DER SPANNUNG

亜鈴船の行方

来年2月9日にミュンヘンで開催されるローダン3000話記念イベントのプログラムが既に公開されている(下記リンクページ、左下のpdfファイル)のだが、そこにこれまで未公開の情報が記載されていることを、本国ドイツのファン・ブログで知った。

来年刊行が予定されているミニ・シリーズ、『ミッション《ソル》(仮称)』の予告である。
ローダン・ヘフトに登場する亜鈴船(ハヤカワ版だとダンベル船)は2隻。一方の《ジュール・ヴェルヌ》は(最近の、ハイテク関連が都合悪いときの定石通り)アトピック法廷サイクル序盤に撃沈され、表舞台から姿を消した。
そして、もはや伝説の宇宙船と化した《ソル》であるが、ネガスフィア・サイクルの閉幕から少し後(2600話の記述だと、1369年前後)に、ロワ・ダントン指揮のもと、未知のミッションへと出発して、そのまま消息を絶ったという。100年音信不通なので、公式にロスト扱いとされた。
その後、アトラン捜索にワンダラーを訪れたブルが、スーザンの投影体から、《ソル》のミッションは失敗し、ロワは父の助けを必要としている、という超漠然とした情報だけを得たのが2779話。
もっともその時点で父ローダンは、“未来のエクピュロシス実行犯”としてアトプに追われる身であり、死んだり復活したり多忙を極めたあげく、エイリス枯渇の影響で〈それ〉も消息不明となり、追加情報ナッシングで、手の打ちようがないのが現状だ。

ここで、ミニ・シリーズ『ミッション《ソル》(Mission SOL)』の登場なわけだ。
問題は内容で、《ソル》を探すミッションとなるのか、それ以前の、ロワが率いたミッションが描かれるのか、現時点では一切明らかでない。
まあ、たぶん後者だと思うけど……。

刊行時期・話数等も不明で、プログラム上の新企画予告コーナーは、
・新プロジェクトI:ミッション《ソル》の開始
・新プロジェクトII:伝説のバイオグラフィー
・新プロジェクトIII:暗黒惑星への旅
・最後にもうひとつ…サプライズ (←これこそ情報皆無w)
という順番なわけだが、IIがエシュバッハの長編(2月末)、IIIが暗黒惑星三部作(4月末~)となると、Iだけど一番最後で秋口から全12話コースかなぁ。
なにより不安なのは、現草案チームは主要キャラを次々と退場させているので、ロワ君もこれが最後のご奉公になったりしないかということなのだが……。

■公式Events:»PERRY RHODAN 3000«

創世が終わり、神話がはじまる……?

公式サイトにおいて、来年2月からスタートする新サイクルのタイトルが公表された。
3000話から100話かけて物語られる第42サイクルは『神話(Mythos)』。
11/14 3000話のタイトルが判明。

現状、2999話から一定の時間ジャンプが設定されているということ以外、内容については依然としてシャットアウトされている。
でもなあ……創世とか神話とか、スペオペらしさの欠片もないよーな。
ホント、今の草案チームの方向性ってわかんないわー。

11/14続報:
3000. Christian Montillon & Wim Vandemaan / Mythos Erde / 地球神話

《ラス・ツバイ》のペリー・ローダンは、もはや彼の知るものではない世界を垣間見る……って、500話のノリじゃないだろうな……。

■公式News:DER NÄCHSTE PERRY RHODAN-ZYKLUSTITEL STEHT FEST
■公式News:DER PERRY RHODAN-BAND 3000 BLICKT IN DIE FERNE ZUKUNFT

NEO書籍版打ち切りに

昨年の7月に勤務先が変わり、時間的余裕がまるでなくなって1年余。まあ、すでに“跡地”なんで、いつ更新止まっても問題ないんだけど。
ま、言い訳めいたことはさておいて。こちらは刊行止まっちゃったお話。

ローダンNEOの合本書籍版、プラチナ・エディションが、今月刊行の18巻『戦争惑星強襲(Sturm auf die Kriegswelt)』をもって終了とのこと。

第7シュタッフェル〈エペトラン〉まで全巻収録……だが、以前ちょろっと書いたとおり、このアルコン潜入編は73話『天上界』まで続くので、合本版で追いかけていた人はちょっとフラストレーションたまるかも?
ただ、まあ、これをもってNEOは売れてない、と言うのは、また違うと思われる。

以前書いたとおり、旧ローダン・ヘフト(最近は“クラシックなシリーズ”という書き方をよく見かける)とNEOは、中心となる読者層が異なる。より年代が若いNEO読者は、電子書籍でポチッとなしてるヒトが多いのではなかろうか。
後は……この続き、28巻かけての占領されたテラを奪回するストーリーは、おそらくNEO中で最も悪評が高かった部分である。草案担当のボルシュにしてみれば、アメリカSF的な方向性をめざしたのかもしれないが、それってやっぱりアメリカじゃないと売れませんにょ(=_=;
そのへん勘案しての、今回の決断なのだろうと邪推する。
旧シリーズの銀本の方は、毎回ベストセラーリストに載っかってるみたいだしねえ。

以下、余談:
ローダンの××-Editionにはいくつか種類があるが、意外とわかりづらい。

・Platin-Edition:ローダンNEOの合本
・Gold-Edition:HJB社から刊行された、一部人気ヘフトの特装版
・Silber-Edition:Eins A Medien社から刊行されている、朗読CD

特に最後のものは、ヘフト合本版である銀本(Silberbände)と紛らわしい。これ以外に、青本(Blaubände)も2種類あるしな……

■公式News:DIE PLATIN EDITION WIRD EINGESTELLT

ペリー・ローダン、日本(の大学)に現わる

公式サイトによると、2017年春からの日本の大学向けドイツ語教科書として郁文堂から出版された『Wir kommen aus Deutchland(ドイツから来たよ!)』の題材のひとつとして、ペリー・ローダンが取り上げられたとのこと。

実はこのニュース、すっかり読み落としていて、まるぺメーリングリストの話題で知ったという(笑)
先ごろAmazonに注文したものがようやく届いたので、簡単に紹介…でも……しようにも、わりと順当な文法テキストなんである。全12章で、各々に「名詞の性・格変化」とか「前置詞」等のテーマがある。ただ、章ごとの例文の題材が、ドイツで有名ないし一般的なキャラクターたちのことを取り上げているというものなのだ。
昔話の登場人物、歩行者信号のキャラクター、伝統的人形劇、人気コミック等々。その中のひとりとして、“ドイツ発の世界最長SFシリーズ”の主役たる我らがペリー・ローダン氏も登場しているわけだ。
詳しい内容については、下記出版社のリンクを参照してほしい。

第10章「PERRY RHODAN」は8ページあって、テーマは「zu 不定詞」。
例文として、主な登場人物からローダン、アトラン、グッキーの簡単な紹介と、シリーズの概要やマルチメディア展開を説明したものが、それぞれ1ページ。あと6ページがそこから回答を考える穴埋め問題等という形。しごくまっとうである。
ただ、ローダンの説明で、

Er hatte und hat zahlreiche Beziehungen zu Frauen und hat viele Nachkommen.

という一文。これ、

「ローダンは幾度かの結婚を経て、子だくさんである。」

あるいは、

「ローダンは昔から女性関係が派手で私生児や孫までいる。」

どっちにも訳せるなあ、と苦笑した次第(ぁ

学生に興味を持たせる教材には、先生方もご苦労されているのだろう。わたしの学生時代、ヨソの第二外語クラスでは少し前(当時)のヒット曲、NENAの『ロックバルーンは99』を読解の授業で用いていたそうで、ちょっとうらやましかった。
……まあ、テスト以外ろくに顔も出さない学生にアレコレ言われたくないだろうけど(爆)

とゆーか、実際どれだけの大学に出現取り上げられているのかなあ。
オレんとこ使ってるぜ、とゆー方は、ぜひご一報を(まだいねぇw
ちなみにAmazonにはまだちょっとだけ在庫があるみたい。

なにぶんドイツ語教材なので、お値段もそこそこする。
単に話のタネにするには、少々お高いかもしれない(^^;

■公式サイト:PERRY RHODAN jetzt an japanischen Universitäten
■郁文堂:ドイツから来たよ!