ローダンの奇妙な法廷

公式サイトによると、モンティロン/ファンデマーンの新草案チームによる、2700話からの新サイクルの名称が決定したとのこと。

2700話から2799話までの100話サイクルで、名称は《アトピア法廷(das Atopische Tribunal)》。

これ……原語は要するに「アトピー的法廷」で、atopisch は先天的過敏症とかアトピー性皮膚炎を指すアトピーとまるっきり同じ根っこである。むしろ検索してもその意味しか出てこないw
だからといって、これを「アトピー裁判」とか訳すと、カッコつけもへったくれもなくなってしまう。しょうがないので、いろいろと……というか、ぐるぐる考えてみた結果が、上記の仮訳になる。
以下は、そのぐるぐるの内容で、いってみれば、すべて余談である(笑)

以前、無限架橋ではアフィリー(Aphilie)を「アフィリア」と訳していたが、あれは「病名だから」。もっとも、件のアトピー(Atopie)とかは、たぶん英語のatopyをそのまま読んでいるんじゃないかと思われる。××恐怖症、とかも××フォビアだったりフォビーだったりするわけで。だから、アフィリーで問題なかったのだった。

一方、PrivateCosmos でカリブソの人形惑星をデログヴァニアと訳していたのは、-en とつくドイツ語の国名(「はてしない物語のファンタージェンとか)が英語の-a と対応しているから。ファンタジア、なわけで。
とはいえ、一個の固有名詞として考えれば、Derogwanien をそのまま音読みすることに、やはりなんの問題もない。

ひるがえって、上記アトピーは病名なわけだが、そのまま読んでいいのか。いや、絶対誤解されるだろ?
#誤解でない可能性も、なきにしもあらず。

そこで、語源であるギリシア語の atopos (奇妙な、異常)、さらにその派生元 atopia まで遡って考えると、a-(否定の前置詞)+topia (場所) で、「とらえどころがない、場所がさだまらない」となり、ユートピア(Utopia)とかと同系列の単語ではないか……という推論が成り立つ。
「非在法廷」なんて強引な訳も可能なわけだが、とりあえず、地名とかの固有名詞の形容詞形である可能性を(若干)考慮してカタカナに、というわけだ。なんだこの言い訳感あふれる文章は。
正直、最近の両作家のヘフト執筆作品を見ていると、不安しか感じられないのだが。さて、どうなるやら。

■公式サイト:PERRY RHODAN-Zyklustitel steht fest

3/19追記
atopisch の(ぐるぐるの)件についても、マガンからコメントを頂戴した。

ちなみに、topic ですが
アリストテレスの著作に topika てのがありまして
「平凡なコト」みたいな意。

それに否定の接頭辞 a- がついて……というもの。なるほど納得。
そんな感じで、現状、でぃんふぉとごやてんでは仮訳が異なっているが、元々仮訳とはそーゆーもの。実態がはっきりするまではダブルスタンダード二正面作戦で(違

ペリー・ローダン/ジュピター

毎年、秋or年末から春にかけて刊行される、ローダンのHeyne版ペーパーバック・シリーズだが、次回の舞台は木星であるらしい。
※5/2追加情報記載。

SF-Infodienstの情報メールに掲載された、Heyne社の今冬の刊行予定リストによると、次のシリーズのタイトルは Perry Rhodan : Jupiter

『3000年にわたり人類は銀河を翔けめぐり、みずからの太陽系のことなど知りつくしたかに思われた。各惑星からの資源搾取も大車輪で進行中。だが、突如として、木星の致命的な大気が生命にめざめた――ソル星系の最期が迫る。この危機を救えるのは、ただひとり……』
〔同リストに掲載された紹介文〕

通常この時期の刊行だと、2550話あたりの内容と微妙にリンクしてたりするのだが、さて、どうだろう。現在、木星周回軌道にはポリポート駅《ガリレオ》があるのだが。
4/30追記:
土星だ、土星(笑) 2500話のタイトルじゃないか。

著者はWim Vandemaan / Hubert Haensel / Christian Montillon を予定。
刊行日時は、リストでは2011年2月としか書かれていないが、たとえば10月・12月・2月の隔月刊がいちばんありそうな話。まさか、3人分、いきなり合本では出さないと思う……けど……。

5/2追記:
公式Newsによると、Vandemaan草案による、作家3名の合作、ということらしい。同じストーリーを、おそらくそれぞれ別のキャラクターを主役に描く、ザッピング形式になるのだろうか。総900~1000pの大型ペーパーバック。
発売予定日は2011年1月10日(Amazon.deでは予約がはじまっている)。おそらく、今年年末には流通がはじまることになる。

■公式News:»Jupiter«-Paperback ist in Arbeit (リンク切れ)
SF-Fan.de (Info-Dienstの元サイト。上記記事も掲載されている)

ATLAN 新サイクル Marasin は4月から

現在、ファンプロ刊行で継続中のアトラン・ペーパーバック・シリーズ。先ごろ完結した〈地獄惑星〉につづく新サイクルは Marasin。

ちょっと前からHJB等のサイトでは名称だけ判明していたが、このたび公式でアナウンスが出た。
だけど、マラシンって……なに?(笑) ピジン語だと「飲み薬」を意味するようだが……人名、地名、それとも科学技術の名称か。
ともあれ、新サイクルは時間的には依然、連続している西暦3114年にスタートする。

USTRACで新型パラディンのテストに立ち会っていたアトランのもとに、トリリス・オクト発見の報が届く。謎に満ちた種族イロヒムに創造されたというプシ・ファイターを、情報源としてなんとか確保したいアトランであったが、その姿が確認された惑星は、USOの宿敵ともいうべきカルスアル同盟の本星、クライト星系エルトルスだった。
しかし、イロヒムを危険視するアトランは、仇敵のあぎとへの潜入を決断。新型パラディンを護衛に乗り込んでいく……。

今サイクルの草案はミハエル・マルクス・ターナーが担当。
三部作の第1巻『パラディンの庇護の下(Im Schutz des Paladin)』はRüdiger Schäfer著で、4月中旬刊行予定。2巻(タイトル未定)はAchim Mehnertを予定。

トリリス(Trilith)の名前と、前々サイクルのモノリス(Monolith)は、なんか関係がありそうだなあと思いつつ、結局トリリスが登場しなかったことから、ひょっとしてイロヒム関連はお蔵入りしたかとも危ぶんでいたところ、思わぬタイミングでのカムバックである。いまだ素性の大半が明らかでないプシ・ファイターの活躍を期待したい。

■公式News:Neuer ATLAN-Zyklus »Marasin« (リンク切れ)

Rhodan Extra 10 発売

去る3月10日付けで、Perry Rhodan-Extra 10 が発売されている。

Extraの1号が刊行されたのが2004年9月のこと。メインディッシュである長編『人類調査隊』は、まだ記憶に新しい(当時)ヘフト2200話『星の私生児』に、とある異星人視点からのプロローグとエピローグをプラスして焼きなおした代物だったので、「この企画だいじょうぶかいな……」と思ったものだ。幸い、好評だったようで、年1回の刊行からまもなく年2回刊で定着し、気がつけば5年半である。

さて、今回の目玉はベルンハルト・ケムペン著の長編『エスタルトゥの息吹(Hauch der ESTARTU)』。表紙イラストが《ソル》であることと考え合わせ、ロワ・ダントン指揮のもと現在消息不明の亜鈴船(ダンベル船って、個人的にちょっち……ソルセルが円盤みたいなんだものw)のその後である可能性は高い。
……のと、ファン・シリーズ〈ドルゴン〉では、およそ2000話あたりの時点で、局部銀河群を含む戦争の舞台ともなっている十二銀河の現状が、はじめてオフィシャルに語られるかもしれない。ヘフト本編では、転送機回廊で銀河系近辺と結ばれていながら(ハイパー・インピーダンス後は脱落必至)、ハマメシュ禍以降さっぱり言及されなかったエスタルトゥであるから、どう料理するのか少々いじわるく期待している。

付録CDにおさめられるサウンドドラマ(朗読とも言う)はフーベルト・ヘーンゼル作の『マーズ・ヴィジョンズ(Mars-Visionen)』。その他、懸賞ゲームや、ポストカード・コレクションが収録されているそうだ。
ちょっと笑ってしまったのが、このポストカード、これまで刊行されたExtra10冊の表紙イラストらしいのだが、そのうち2枚がランダムで付いているという。全クリするまで買うつわものはいる……んだろうなあ、やっぱり(笑)

■公式News:PERRY RHODAN-Extra mit doppeltem Extra (リンク切れ)

ダッカル次元の鞭?( ̄∀ ̄)/~~~ピシピシ

Die Rute / 【仮訳】〈鞭〉

ダッカル次元バルーンにある、星座というか星団というか。現在、ハヤカワ版では“扇”と訳されているもの。
その原語はRuteといい、同義語は Peitsche……“鞭”のことである。過去接してきた先読み情報におけるそれと、訳語がぜんぜん一致してないので違和感ありまくりだったのだが。少し、調べてみた。

鞭、というと、ふつー連想するのは、以下のようなものだろう。

鞭1
《鞭》

ただし、鞭といっても、Rute の場合、打楽器であることが通例のようだ。

《Wikipedia「むち(楽器)」からの引用》

一般には、2枚の細長い木板の一端を蝶番で留め、それを閉じることによって鋭い音を発する。これをwhipとも呼ぶ。また、この構造のため、ドイツ語ではHolzklapperとも呼ぶ。
なお、日本語に「むち」と訳される楽器には、ドイツ語でRuteと呼ばれる楽器もある。これについてはルーテ参照のこと。

上記「むち(楽器)」は、こーんな感じ。

《むち(楽器)》

間のジャバラがないけれど、なんとなく扇に見えなくもない。たぶん、このへんのイメージから、“扇”という訳語が出てきた――んじゃないかな?(憶測)
ただ、扇という語からだと、しごく平面的なイメージがある。初登場の号である「ダッカル・ゾーンにて」の原書を参照してみないと確実なことはいえないが、そんな扇状地みたいなものとは、少々考えづらい。

ところで、上記引用には、Ruteについては「ルーテ」の項が立っていると書かれている。ちょっとそちらを見てみよう。

ルーテとは、柔らかい鞭の形をした楽器(打楽器)のことである。日本語に「むち」と訳されることが多いが、むちには別の楽器もあるので注意を要する。
(中略)
柔らかい1本の棒、もしくは細い棒や細い枝を束ねたものを、2個用意して打ち合わせる。または、1個で大太鼓のヘッド(皮)やリム(枠)を叩いて音を出す。

……別のモンなのかよっ(笑) なんともまぎらわしい話である。
で、Googleの画像検索でさがしてみた。正直、上記Wikiの「柔らかい鞭」という表現から、こんなものを想像していたのだけどw

鞭2
《一見柔らかそうな鞭》

実際には、なんだか茶筅か竹箒みたいな代物が出てきたり。
これを2つ互いにぶつけ合ったり、太鼓をたたいたりして、鞭のような効果音を出す、らしい。

ルー手
《ルーテ》

さて、ここで今度はPerrypediaのダッカル次元バルーンから引用してみよう。一応、仮訳である。

転移によって、恒星と惑星は全長およそ0.21光年の宙域にふりまかれ、ルーテに似ていなくもない星座を構築する。星の密度が最も凝集しているのは、〈ビロードの目〉の直近で、ルーテの握りに類似している。

上掲のルーテの写真でいうと、左上にブラックホールがあり、吐き出された星々が放射状に配置されていく……と考えるとわかりやすいかもしれない。個人的には、茶筅よりも「ドラゴン花火」と言ってしまった方が理解できる(爆)のだけれど。ドイツにドラゴン花火はないのかのぅ。

そんで結論としては、(ルーテ)でよかったんじゃーないのかなーと。思うんだけど……ハヤカワつーかローダンってこんなラノベやファンタジーめいた用法は避けてるっぽいしなー。

■Perrypedia: Dakkardimballon (Ruteの検索転送先)
■Wikipedia: むち(楽器)
■Wikipedia: ルーテ

ATLAN: 地獄惑星、刊行近づく

ファンプロから刊行中のATLANポケットブック・シリーズは、8月に出た『彼岸への跳躍』をもって、モノリス・サイクルが完結。次なるサイクル〈地獄惑星(Höllenwelt)〉が、10月からスタートする。ただ、一部情報だと11月とゆー説もあるヾ(^-^;

公式のニュースでは、すでに8月初頭に告知があったのだが、これまで内容についての情報がさっぱりだった。それが、先日ファンプロのサイトが大幅リニューアルして、従来シャドウランとバトルテックしかクローズアップされていなかったのが、トップページからATLANおよびATLAN-Xの紹介ページへ行けるようになった。のぞきにいったら、1巻の紹介文もあがっていた、という次第。
〈地獄惑星〉は三部作を予定しており、草案はモノリス・サイクルに引き続いてゲッツ・ロデラー(Götz Roderer)が担当。第1巻『レーンの招き(Rhaens Ruf)』をリュディガー・シェーファーが、第2巻(タイトル未詳)をアキム・メーナートが執筆する。最終巻の担当作家は現状不明で、通常ならプロット作家のロデラーが書くはずだが、この人、モノリスでも1巻も執筆していないのだ。ここは続報待ちである。

時は西暦3113年――モノリス事件解決から1年――、外交ミッションに従事していたアトランのもとに、かつての恋人、レーン・トルソムからの招待が届く。疫病のため隔離されている彼女の故郷惑星レッドアイで、異常事態が進行中だという――駆けつけたアトランを、暗殺者が強襲する!
レッドアイの闇でうごめく勢力は何を企むのか。無害に見える解放運動〈リブラ〉の正体は? そして、人間の脳の断片を宿した奇怪なロボットは、いかなる役割を担っているのか……。〈地獄惑星〉をめぐる謎は、いやますばかりだった――。
と、まあ、ちょっとおもしろそうな出だしではある。正直、モノリスの方が全然追いついてない状況なので(笑)、どこまで紹介できるかは不明だが、姉妹シリーズの方も、ぜひがんばってもらいたいものだ。

■公式News:ATLAN bei Fantasy Productions (リンク切れ)
■FanPro:Höllenwelt 1 Rhaens Ruf (リンク切れ)

2500話お試し版+α 今度も戦争だ?!(爆)

未知の世界の夜空に見知らぬ星座を描く、きらめく星々。石の上にも三年……じゃなくて、じーさまがひとり、腰かけている。その白髭には霜がこびりついているけれど、凍死体なわけではない。なぜって、超知性体は凍えたりしないから。〈それ〉が足元の平野にそって視線をすべらせると、とおーくには機械都市のシルエット。(つまり、ここはワンダラー)

そよ、と吹く風がじーさまの顔をなぜると、あら不思議。隣に立つ人影が。人間そっくり、長身痩躯、男性。つなぎのコンビネーションは、まるで第二の肌のようにぴっちり。(サイズが合っていません)

「ホムンク」じーさまが言いました。「おぬしに会えるとは、うれしいのぅ」
「御用はなんでございましょう、ご主人様」
「人類の暦で、平和のうちに100年以上が過ぎ去った。だが、それももう終わりぢゃ。かれ、わしらの助けを必要とするじゃろう。そして、わしらもかれの助けをな」
「かれの元を訪えばよろしいので?」
「助言とゆーか、ヒントが必要ぢゃな。かれは、これからいくつか、ビッグな決断を下さにゃあならん。種族の命運も、そこんとこにかかってきおる。ゆえに、ぢゃな。かれのとこに往くがよろし!」
「かしこまりました、ご主人様」

ホムンクは頭をたれると、ご主人様から以心伝心に伝わってくるメッセージを受け取った。
再び、そよ、と風が吹いたとき、ホムンクはすでに旅立っていた。
〈それ〉はふたたび、視線を遠く機械都市へとむけた。目線があっちへふらふらこっちへふらふら(笑) 空へ、地球にそっくりなくせに地球でないこの世界の軌道へ、惑星をいだく、渦状銀河の星々のあいだへ、無数の銀河のはざまへ……。
……それからようやく、件のテラナーの顔へ。

ペリー・ローダン。
希望はかれにかかっている。(たぶん、きっと)
そして、ローダンの前に横たわる使命を思うと、凍えるはずのない〈それ〉が、思わず身震いをするのだった……。(む、武者震いなんぢゃよ?!)

* * *

――と、そんな風にして、シリーズ2500話にしてスターダスト・サイクル第1話『サターン計画』の幕が上がる。
混沌の勢力の終末戦隊とカオプレッサー・コルトロクを辛くも撃退してから116年……新銀河暦1463年は、まだようやく始まったばかり。松の内どころか、三が日さえまだ明けぬ1月3日、偉大なテラナーは、すっかりヨリの戻ったモンドラ・ダイアモンドをどうにかこうにか表にひっぱりだすことに成功。

「キミに見せたいものがあるんだ、モンドラ!」
「うーん、あんま乗り気じゃないのよねー(じらすのも女のたしなみよねー)」

……てな問答のすえ、ふたりがやってきたのは太陽系第6惑星、土星。
そこには、およそ60年前に銀河系のノースサイドで発見された、とあるアーティファクトが隠されていた。

「……でっかい皿?」

一辺約2500メートルの角皿を向かい合わせにはりつけたような代物は、コードネームを《ガリレオ》といった。117年前、球状星団オメガ・ケンタウリで使用されたレムール遺産、ツォイト-80に搭載されていたものに類似する、〈ポリポート搬送駅〉である。
ハイパー物理学的抵抗の増大した現在、銀河間航行はほとんど不可能事に近い。だが、このアーティファクトの秘密が解明されれば、アトラン率いるコンビトランス艦隊を数十万光年の彼方まで運んだ搬送駅技術がテラナーのものとなり得るのだ。
それこそが、極秘プロジェクト〈サターン計画〉だった――。
そして登場する新たなマッドサイエンティスト!(笑)

「……かれが、ミルトン・デビーア。サターン計画の責任者だ」
「……いい趣味してるわね」

クリーム色のポロシャツに半ズボン。ショタではない。身長2メートルの大男だ。

「……(なんつーか、わたしが若いころのテニスプレイヤーだよなぁ、どう見ても)」

そして登場する新たな敵!

「ポリポート駅の向こう側からの救難信号です!」
「こちら……半空間シュプール・チェンジャー……周波王国の攻撃をうけ……へ、へるぷー」
「こちらは周波王国の周波トレーサーである! 蛮族に告ぐ、ポリポート駅を引き渡すのだぁあああっ!!」

搬送駅技術をすでに利用する敵……それはすなわち、自由テラナー連盟の心臓部たるソル系のどまんなかに、敵の侵攻部隊が出現しかねないことを意味した。
そして思わぬところでつながる謎!

「いっそポリポート駅を破壊してしまえば、接続も途絶えるよなあ」
「またまたポリポート駅の向こうから救難信号です!」
「こちら……スターダスト星…系……。執政官…ホイ…スラー……。周波王国の…侵攻部隊が……へ、へるぷー」
「……やっべぇ。見捨てるわけにもいかない――よね?」

そして到来するはた迷惑な助言!(爆)

「ほ、ホムンク!?」
「ご主人様からの伝言です。『テラナーは、ポリポート・ネットワークを悪いヤツに渡しちゃあかんけんねー。敗北すなわち死か圧制ぢゃから、尻に火がついたようにがんばるよろし。ちなみに、わしはファー・アウェイの状況がよろしくないので、そっちの手助けはできないんぢゃよ?』」
「き、鬼畜っ」(毎度のことだがっ)

そしてなし崩し的にはじまる、ポリポート・ネットワーク争奪戦!! なのだった。

「周波トレーサー、襲来!!」
「クローン兵団ってどこのSW!?」
「押し戻せ押し戻せーっ!」
「超能力が効かない…だと?」
「捕虜だ尋問だ拷も(ry」
「攻撃は最大の防御よー!」
「敵の搬送駅を占拠だ占拠」
「発進ごーっ!!」

だ、大丈夫なのかなあ、このサイクル……。

■公式News:Leseprobe zu Band 2500 (リンク切れ)

ローダン・アクション打切り決定

本日28日付け公式Newsによると、ペリー・ローダン・アクションのヴェガ・サイクル終了(8月7日発売の36話『星々のたそがれ』)と同時の打切りが決定した模様。

編集のクラウス・フリックは「キヨスクでの販売部数が期待したほど伸びなかった」とコメントしているが、個人的には、ある意味当然の結末のような。本編である週刊ヘフト、年4冊の銀本、半期に一度のエクストラ、隔週のアクション、毎年秋からのハイネ版ペーパーバック・シリーズ、不定期刊行のファンプロ版アトラン・シリーズ……紙媒体だけで、ちょっと考えればこれだけ出ているのだ。これ以外にも、アクションの合本ペーパーバックやら、ドラマCDとかデータCDとかPCゲームとかTRPGとかトレカとか……読者のお財布に期待しすぎなんじゃーねーのかにゃー(笑)
まあ、それでもめちゃくちゃおもしろければ売れるのだろうが……なんとゆーか、ドイツではアクション要素というと人死にを意味するのか? と訊きたくなるくらい、とにかく死にまくるのだけが印象的で。それも、ドンパチのとばっちりで無辜の民がバンバン切り捨てられていくのだから、好印象とは言いがたく。ジェルロの凶行が不評買いまくって堡塁サイクルがえらいことになったのを、喉元すぎて忘れてしまったのだろうか。

しかし、負の球体がらみで、すっかりいにしえの大艦巨砲主義が復活してしまった感のある本編に比べると、かなーりシンプルなストーリー構成とか、懐かしのキャラ(特にベティちゃんとか……は、ムサイに憑依して登場してるか、ハヤカワ版でもw)や星系とか、いい点もなかったわけではない。かつてのアトラン・シリーズのように作家の登竜門になっていたのは、上述News記事の内容からもわかる。
それにしても、36話で打切りとか、なんか売れなかった新ホラー・ヘフトの末路を見ているようで、ちょっとだけ懐かしくもあり懐かしくもなし(をひ
#d-infoのバックナンバー、「あなたの知らないヘフト」参照のこと(笑)

■公式News:PERRY RHODAN-Action wird eingestellt (リンク切れ)
■ローダン・アクションのサイト:www.perry-action.de (リンク切れ)

新歴史冒険譚アトラン-X!

アルコン人アトランは、古代イングランドで狂えるハルト人を殲滅した後、今度は地中海南岸へと向かった。時にエジプトは、テーベを中心にした第11王朝が転覆し、王位をにぎったアメンエムハト1世らが中央集権化を推し進める、後に中王国と呼ばれる時代の揺籃期だった……。

何がXなのか皆目見当もつかないが、ファンプロから刊行されたアトラン歴史冒険譚の新刊(正確には再刊)『砂の海の水先案内人(Lotse im Sandmeer)』は、惑星小説173巻と177巻のはざまに位置する物語。177巻『ファラオの戦士たち』が、アメンエムハト2世時代(紀元前1920年頃)というから、そのもーちょい前……センウセルト1世時代かもしれない。
実はこの作品、2001年にメーヴィヒ・ファンタスティーク叢書の続刊として予定されていながら、(おそらくはシリーズの販売不振から)e-ブック限定で出版されたものの、増補改訂版にあたる。著者は歴史冒険譚ならこの人、ハンス・クナイフェルである。構想も膨らんで(?)、三部作の中篇となる続刊は、7月刊行の予定。
あ! ピラミッド建造のプロジェクトX……は古王国時代だから無理かー残念orz

■公式News:Neue ATLAN-Zeitabenteuer im Taschenbuch (リンク切れ)

5/23 追記:
22日付けの公式ニュースによると、上記三部作は〈クレタ・サイクル〉と命名され、次巻以降クノッソスの迷宮とミノス王の謎をめぐる展開になるとのこと。また、以後の続刊も計画されているらしい。

■公式News:ATLAN-Zeitabenteuer starten mit einer Trilogie (リンク切れ)

2500話:『サターン計画』 担当:ボルシュ

藤岡ボルシュ「セガ・サターン、シロ!」 ……うそうそw

5月7日付け公式Newsによると、スターダスト・サイクル開幕である2500話は、フランク・ボルシュ執筆の『サターン計画(Projekt Saturn)』とのこと。すでに原稿は書きあがり、編集の手にわたっているらしい。……2月のNewsに載った内表紙写真は、ダミーであったということか。くうっ(汗)
■問題の紹介記事(ごやてん):新サイクル:星屑星系の伝説

100年超の時間ジャンプがおこなわれることも、平和呆けドライバー氏が『テフローダー』の記事にコメント下さった内容のとおり。
ちょっと気になるのは、ボルシュが担当することはいつから決まっていたのだろう。『エイリアン・アース』でボルシュが名をあげたのは去年の話だし、4/7に開催された新サイクルに向けた作家会議はフェルトホフが体調不良で欠席しているそうだし。ラージ・サイクルの切り替え地点にもあたる2500話を、草案作家が書かないって、実は大事件なんじゃないのか?

ちなみに過去100話単位で草案作家以外が執筆したものは、
600. Kurt Mahr / 不可視の境界 (草案:シェール)
700. Kurt Mahr / アフィリー (草案:フォルツ)
1200. Kurt Mahr / オルドバン (草案:フォルツ)
のわずか3編であり、600話と700話はシェール罹病による草案作家交代前後、1200話はフォルツ死去による空白時のこと。……おーい、ボビーはだいじょうぶなんだろなあ。

■公式News:Frank Borsch schreibt PERRY RHODAN-Roman 2500 (リンク切れ)
■公式News:Autorenkonferenz vor dem Stardust-Zyklus (リンク切れ)

んで、ついでといってはなんだが。『テフローダー』のニュースにびっくりして取りあげるのが遅れた、件の作家フランク・ボルシュのブログについても、公式Newsで紹介されている。
タイトルは Bloße Worte で、辞書をひくと「口先だけのこと、空言」と、なんかえらく悪印象な訳語が載っている(汗) これ、たぶん、「チョットイッテミタ」とか、そんな感じなんだろう、と勝手に考えているのだが。
今回の件や、Extra8の『スターダスト暗殺事件』についてなど、ローダン関係含め、わりとまじめに語っている。興味のある方はぜひご一読を。

■公式News:Bloße Worte (リンク切れ)
■ボルシュのブログ:Bloße Worte (リンク切れ)